高校生バイトの時給──いくらから始まって、どこまで上がるのか

高校生にとって、初めてのアルバイトは「自分のお金を自分で稼ぐ」という大切な経験です。ただ「時給が安すぎないか」「法律的に問題ないか」「そもそもどんなバイトができるのか」──知っておくべきことは意外と多い。このページでは高校生のバイト時給のリアルを、ルール面も含めて網羅的に解説します。

高校生に人気のバイトと時給相場

高校生が応募できるアルバイトには、実は法律上の制限があります。18歳未満は深夜労働(22時〜5時)と危険有害業務が禁止されているため、働ける職種はおのずと限られます。その範囲内での時給相場を見てみましょう。

高校生に人気のバイト職種と時給相場(昼間・平日)
職種時給相場週末時給特徴高校生向き度
コンビニ1,000〜1,100円1,050〜1,150円シフト柔軟。深夜NGのため夕方〜21時まで★★★★★
ファミレス(ホール)1,000〜1,100円1,050〜1,150円まかない付き。土日祝は時給アップする店舗も★★★★★
スーパー(レジ・品出し)1,000〜1,080円1,030〜1,120円閉店時間が早く学校帰りに働きやすい★★★★☆
塾講師アシスタント1,050〜1,200円1,100〜1,250円採点や事務補助。勉強になる★★★★☆
ファストフード1,000〜1,100円1,050〜1,150円同年代のスタッフが多く楽しい★★★★★
映画館スタッフ1,020〜1,120円1,050〜1,150円映画を無料で観られる特典あり★★★★☆
イベントスタッフ1,100〜1,300円1,150〜1,350円単発・短期が多くテスト期間と両立しやすい★★★☆☆
新聞配達1,100〜1,400円早朝(4〜6時台)のため学校前に終わる★★★☆☆

高校生バイトの時給は、ほとんどが最低賃金±50円の範囲です。これは「未経験・年齢による制限あり・勤務時間が短い」という3つの要素から、雇用側が高い時給を設定しにくいため。しかし週末手当(+50〜100円)やまかない付きの職場なら、実質的な収入はもう少し上積みされます。

高校生バイトの月収シミュレーション──週3日・4日・5
日で比較

高校生が現実的に働けるパターン(平日:学校帰りの3〜4時間、土日:5〜6時間)で月収を試算します。時給は1,080円(東京の最低賃金ライン)として計算。

時給1,080円・高校生の勤務パターン別月収
働き方1日の時間月の日数月間総時間月収手取り(所得税なし)
土日だけ(週2日)6h8日48h51,840円51,840円
平日3日+土日平日3h/土日5h12日+8日76h82,080円82,080円
週3日(平日+土日バランス)4h12日48h51,840円51,840円
週4日(平日多め+土日)4h16日64h69,120円69,120円
夏休みフル(月20日)6h20日120h129,600円129,600円

※高校生のアルバイト収入が年103万円以下であれば所得税はかかりません(勤労学生控除を使えば130万円まで非課税)。通常の高校生バイトでは103万円を超えることはほぼないため、手取り=支給額と考えて問題ありません。

土日だけのバイトで月約5万円。「スマホ代+遊び+貯金」にちょうどいい金額です。週3〜4日入れば月6〜8万円。大学進学のための貯金をするなら、長期休暇(夏休み・冬休み)にがっつりシフトを増やすのが最も効率的です。

高校生バイトに関する法律とルール

高校生が働くときには、知らずに違反してしまうことがないよう、押さえておくべきルールがあります。

年齢による制限

  • 15歳未満:原則として就労不可(中学校卒業前は雇用できない)
  • 15〜17歳(高校生):22時〜5時の深夜労働禁止、危険有害業務禁止、1日8時間・週40時間の上限あり
  • 18歳以上(高校3年生含む):深夜労働の規制が外れるが、高校の校則で禁止されている場合も

学校の許可と親の同意

多くの高校ではアルバイトをする際に「アルバイト届」の提出を義務付けています。無断でバイトをして学校にバレると停学や指導の対象になることも。また18歳未満の場合、雇用契約には親権者の同意が必要です(民法上の未成年者取消権の関係で)。

扶養控除との関係

高校生のアルバイト収入が年103万円を超えると、親の扶養控除(所得税)から外れ、親の税金が増えます。ただし通常の高校生バイト(週3日・月5万円程度)なら年収60万円前後で、扶養控除に影響することはまずありません。長期休暇に働きすぎて超えないよう、年収の累計は意識しておきましょう。

高校生の時給を上げる方法と注意点

「最低賃金からもう少し上がらないかな」──高校生でも時給アップを狙う方法はあります。

  1. 長期継続ボーナスを狙う:チェーン店では3ヶ月・6ヶ月継続で時給が+50円ずつ上がる制度がある。1年以上続ければ1,200円台に届くことも
  2. 土日祝シフトを増やす:週末は時給が+50〜100円の店舗が多い。土日両方入れる高校生は重宝される
  3. 資格を活かせるバイトにシフトする:英検準1級以上や漢検2級を持っていれば塾講師アシスタントの時給が上がる。調理師免許が取れればキッチンの時給もアップ
  4. 年齢が上がるのを待つ:18歳になれば深夜も働けるようになり、深夜手当(25%増)で時給が跳ね上がる。ただし高校の校則で深夜バイトが禁止されているケースもあるので注意

ただし「時給が高いから」といって、危険な仕事や風営法関連の仕事に手を出すのは厳禁。高校生応募不可の求人に年齢を偽って応募するのも、発覚時に即解雇+学校への連絡リスクがあります。

よくある質問

高校生のバイト時給はどうやって決まりますか?
都道府県の最低賃金がベースです。高校生は未経験・勤務時間制限ありのため、多くのバイト先で最低賃金〜+50円程度に設定されています。ただし地域の人手不足が深刻な職種(コンビニの17〜22時帯など)では、時給1,100〜1,200円に設定されているケースもあります。募集要項に「高校生OK」と明記されている求人を探しましょう。
高校生が深夜(22時以降)のバイトをするのは法律違反ですか?
18歳未満の高校生が22時〜5時に働くことは労働基準法第61条で禁止されています。これに違反した事業主は罰則(6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金)の対象です。ただし18歳以上の高校3年生は法律上の深夜労働規制が外れるため、雇用契約上の問題はなくなります。いずれの場合も高校の校則を確認することが最優先です。
親に内緒でバイトしてもバレますか?
給与の振込先が親名義の口座だったり、年末に源泉徴収票が自宅に郵送されたりしてバレるケースがほとんどです。また学校にアルバイト届を出さずに働いていると、生活指導の対象になります。18歳未満は親権者の同意なく結んだ雇用契約を取り消せる(未成年者取消権)ため、事業者側も親の同意確認を求めるのが一般的です。隠し通すより、きちんと親と話し合ってから始めましょう。
高校を卒業したら時給は上がりますか?
高卒後すぐに同じバイト先で働き続ける場合、深夜勤務が解禁されることで深夜手当(25%増)が付き、22時以降の時給が1,250〜1,500円に上昇します。昼間の基本時給自体が上がるかは職場次第ですが、「高校生」から「フリーター」になることでシフトの自由度が増し、結果的に月収が1.5〜2倍になるケースが多いです。派遣会社に登録できるようにもなり、時給1,300〜1,600円の仕事も選択肢に入ります。