秋田県の最低賃金2025(令和7年度)——時給1,031円の実態

2025年10月1日から秋田県の最低賃金は時給1,031円(令和7年度)になりました。前年度の952円から79円の引き上げで、5年間で822円から209円上昇しています。全国加重平均(1,121円)より90円低く、47都道府県では38位です。このページでは、あきたこまちの稲作や酒造など秋田県の働き口、雪国の生活費の実情、過去5年の実データをまとめます。

※このページのデータは厚生労働省発表の令和7年度(2025年度)地域別最低賃金に基づいています。

月収シミュレーション

所定労働時間を1日8時間、月21.5日(年間休日105日想定)と仮定した場合の月収試算です。

計算式
1,031円 × 8時間 × 21.5日 = 177,332円
秋田県最低賃金ベースの月収・年収試算
勤務形態月収(額面)手取り月収(概算)年収(額面)
フルタイム(月21.5日)約177,332円約145,412円約2,127,984円
週4日・1日6時間約106,399円約90,439円約1,276,790円

全国ランキングにお
ける位置

秋田県の最低賃金1,031円は、47都道府県中第38位です。岩手県・長崎県と同額で、全国加重平均(1,121円)との差は90円です。東北6県では宮城県(1,038円)が最も高く、秋田県は青森県(1,029円)より2円高いだけです。順位一覧は全国最低賃金ランキングをご参照ください。

秋田県の最低賃金の推移(2021〜2025年度 実データ)

秋田県の最低賃金は毎年10月1日に改定されます。2021年度から2025年度までの公式な金額は以下のとおりで、5年間で822円から1,031円まで209円引き上げられました。

秋田県の最低賃金の推移(実データ)
年度最低賃金(時給)
2021年度822円
2022年度855円
2023年度893円
2024年度952円
2025年度1,031円

※金額は各年度10月1日から適用された厚生労働省公表の地域別最低賃金(時間額)です。

2024年度→2025年度は79円の引き上げで、人口減少による人手不足の影響を反映する形で全国平均を上回る改定が続いています。秋田の改定の背景や全国的な状況は最低賃金の推移のページも参考にしてください。

秋田県の特徴的な産業と時給の目安

秋田県は「あきたこまち」の一大産地で、稲作のほか秋田杉を使った木工や林業が盛んです。県内には多くの酒蔵があり、きりたんぽや比内地鶏などの食品加工、なまはげで知られる男鹿半島や温泉地の観光・宿泊業も求人を生みます。高齢化が進む地域柄、介護・福祉の求人も一定数あります。

秋田県の主な産業と時給の目安
業種時給の目安
稲作・農業(あきたこまち)1,030〜1,200円
酒造・食品加工1,030〜1,200円
観光・宿泊(男鹿・温泉地)1,030〜1,250円

上記は求人情報の傾向による目安で、企業や時期によって異なります。酒蔵や食品加工は時給約1,050円〜1,200円、男鹿半島や温泉地の観光・宿泊は繁忙期に時給約1,100円〜1,250円が中心です。求人探しでは最低賃金の数字より、秋田内の実勢時給を基準に比べるのがおすすめです。

最低賃金で働いた場合の生活費との比較

秋田県で最低賃金(時給1,031円)でフルタイム勤務(1日8時間・月21.5日)した場合、額面の月収は約177,332円、手取りは概算で約145,412円になります。

秋田市内の単身向けアパートの家賃は約3.5万〜4.5万円と全国的に見ても安く、光熱費を加えても生活費は月約5万〜6万円に収まります。最低賃金ベースの月収約177,332円から差し引くと、毎月およそ8万〜11万円が手元に残る計算になります。ただし積雪が深いため、冬場の灯油代や雪下ろしなどの負担を忘れずに見積もっておきましょう。

生活費の目安(秋田市):食費(自炊中心)は月約2.5万〜3.5万円、家賃・光熱費・交通費を含めた生活費全体は月約7万〜9万円が相場です。冬季は暖房費が1.5万〜2万円程度追加されると考えておきましょう。

貯蓄を増やしたいなら、介護・福祉の夜勤や冬の除雪作業を組み合わせるのが効果的です。秋田県は高齢化が進み介護職の求人が多く、夜勤手当が付くと時給約1,100円〜1,300円になり、秋田市の生活費(月約7万〜9万円)なら月3万〜5万円の貯蓄が目安です。時給から月収・年収への換算は時給計算のページで計算できます。

最低賃金を下回る賃金は違法——確認方法と相談窓口

賃金が秋田県の最低賃金(時給1,031円)を下回っていた場合、たとえ本人が合意していても、それは法律違反です。最低賃金法では、最低賃金額未満の賃金を定める労働契約は無効と定められています。

自分の時給が最低賃金を満たしているか確認するには、月給制の場合は「月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間」で時給換算して比べてみましょう。少しでも下回っている場合は、最寄りの秋田労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能で、相談内容が会社に知られることはありません。

※賃金の計算方法や最低賃金の対象となる賃金の範囲については、厚生労働省の公式サイトをご確認ください。

よくある質問

秋田県は山形県・岩手県と最低賃金がどれくらい違いますか?
秋田県と岩手県はともに1,031円で同額、山形県は1,032円と1円だけ高くなっています。青森県(1,029円)よりは2円高い水準です。
冬の間、除雪や暖房の費用は生活費にどれくらい影響しますか?
秋田県は積雪が多いため、11月〜3月は灯油代などの暖房費が月1.5万〜2万円程度かかります。年間の生活費を計算するときは、夏場の費用に冬場の上乗せ分を加えて見ておくと安全です。
最低賃金以下で働かされている場合の相談窓口は?
最寄りの労働基準監督署(秋田労働基準監督署など)または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能です。