愛媛県の最低賃金2025(令和7年度)——時給1,033円の実態

2025年10月発効の愛媛県最低賃金は時給1,033円(令和7年度)です。厚生労働省が発表した地域別最低賃金の全国一覧に基づく公式データです。47都道府県中31位で、福島県・島根県と同額、全国加重平均額(1,121円)を88円下回ります。隣接する香川県(1,036円)より3円、高知県(1,023円)より10円高い一方、徳島県(1,046円)よりは13円低い水準です。今治の造船・タオル、四国中央市の製紙など製造業が賃金の柱になっている県です。愛媛県の最低賃金の実態や、今治の造船・タオル、四国中央市の製紙など製造業の求人時給と生活費を詳しく解説します。

※このページのデータは厚生労働省発表の令和7年度(2025年度)地域別最低賃金に基づいています。

月収シミュレーション

所定労働時間を1日8時間、月21.5日(年間休日105日想定)と仮定した場合の月収試算です。

計算式
1,033円 × 8時間 × 21.5日 = 177,676円
愛媛県最低賃金ベースの月収・年収試算
勤務形態月収(額面)手取り月収(概算)年収(額面)
フルタイム(月21.5日)約177,676円約145,694円約2,132,112円
週4日・1日6時間約106,606円約90,615円約1,279,267円

全国ランキングにお
ける位置

2025年度の愛媛県最低賃金は時給1,033円で、47都道府県中31位です。1,033円は福島県・島根県と同額で、全国加重平均額(1,121円)との差は88円です。四国4県では徳島県(1,046円)に次いで2番目に高く、香川県(1,036円)と3円差のほぼ横並びです。全国の状況は全国最低賃金ランキングをご参照ください。

愛媛県の最低賃金の推移(過去5年)

愛媛県の最低賃金は、厚生労働省公表の実績値で直近5年すべて引き上げられています。とくに2024年度から2025年度にかけては95円の上げ幅となり、5年間の累計で205円上昇しました。ここ5年分の愛媛県の推移は以下のとおりです。

愛媛県の最低賃金の推移(実績値)
年度最低賃金(時給)
2021年度828円
2022年度863円
2023年度899円
2024年度938円
2025年度1,033円

※金額は厚生労働省発表の「地域別最低賃金の全国一覧」の実績値(各年度10月1日から適用)です。

2025年度の愛媛県の最低賃金は時給1,033円で、前年から95円の引き上げとなりました。愛媛県は今治の造船・タオル、四国中央市の製紙など製造業の人手不足が続いており、今後も四国上位の水準を維持する引き上げが続くと見込まれます。過去の推移や全国の状況は最低賃金の推移のページもご参照ください。

愛媛県の特徴的な産業と時給の目安

愛媛県はみかん・キウイ・ポンカンなどの柑橘王国で、山間部では農業の担い手不足が深刻です。今治市は世界有数の造船とタオル産地、四国中央市は製紙産業の一大集積地として工場勤務の求人が多く、最低賃金を上回る時給で募集されるケースが目立ちます。松山市は道後温泉を抱える観光都市で、松山城周辺や商店街には飲食・接客の求人が集まります。

愛媛県の主な産業と時給の目安
業種時給の目安
造船・金属加工(今治)1,100〜1,350円
製紙・タオル製造(四国中央・今治)1,080〜1,300円
観光・宿泊(道後温泉)1,030〜1,250円

上記は求人ごとの目安です。求人時給の相場は最低賃金より高く、特に今治市の造船・金属加工は最低賃金より約100〜300円高く、四国中央市の製紙工場も最低賃金を上回る水準で募集されています。求人を探す際は、最低賃金ではなく平均的な時給相場を基準に比べるとよいでしょう。

最低賃金で働いた場合の生活費との比較

愛媛県で最低賃金(時給1,033円)でフルタイム勤務(1日8時間・月21.5日)した場合、額面の月収は約177,676円、手取りは概算で約145,694円になります。

松山市内の単身アパートは家賃が約3.5万〜4.5万円、今治市・四国中央市なら約3万〜4万円が目安です。光熱費を加えた住居費は月約5万〜6万円で、最低賃金ベースの月収は約177,676円なので、差し引き約12万円を生活費に回せます。造船・製紙など製造業の仕事は時給が高く、繁忙期の残業・夜勤を組み合わせれば月収を大きく伸ばせるのが愛媛の特徴です。

生活費の目安:食費(自炊中心)は月約2.5万〜3.5万円、交通費や通信費を含めると月約8万〜10万円が生活費の相場です。生活費を差し引いて残るのが貯蓄分です。愛媛県なら食費・住居費を抑えれば月約5万〜6万円を貯蓄に回せます。

最低賃金ベースの収入で貯蓄を増やしたい場合は、今治の造船・金属加工や四国中央市の製紙など、最低賃金を上回る時給の製造業求人を選ぶのが効果的です。時給から月収・年収への換算は時給計算のページで計算できます。

最低賃金を下回る賃金は違法——確認方法と相談窓口

賃金が愛媛県の最低賃金(時給1,033円)を下回っていた場合、たとえ本人が合意していても、それは法律違反です。最低賃金法では、最低賃金額未満の賃金を定める労働契約は無効と定められています。

自分の時給が最低賃金を満たしているか確認するには、月給制の場合は「月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間」で時給換算して比べてみましょう。少しでも下回っている場合は、最寄りの松山労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能で、相談内容が会社に知られることはありません。

※賃金の計算方法や最低賃金の対象となる賃金の範囲については、厚生労働省の公式サイトをご確認ください。

よくある質問

香川県や高知県と比べて最低賃金は高いですか?
2025年度は愛媛県が1,033円で、香川県(1,036円)より3円低く、高知県(1,023円)より10円高い水準です。四国4県の中で最も高いのは徳島県(1,046円)で、愛媛は2番目です。金額差は小さいため、求人の実際の時給を比べるのがおすすめです。
県内で時給の高い仕事は何ですか?
今治市の造船・金属加工、四国中央市の製紙、今治のタオル製造など製造業は時給相場が高く、1,100円を超える求人も多いです。松山市内の道後温泉周辺は観光需要で接客・宿泊の時給が上昇傾向にあります。
最低賃金以下で働かされている場合の相談窓口は?
最寄りの松山労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能です。