福島県の最低賃金2025(令和7年度)——時給1,033円の実態

2025年10月1日から福島県の最低賃金は時給1,033円(令和7年度)になりました。前年度の955円から78円の引き上げで、5年間で828円から205円上昇しています。全国加重平均(1,121円)より88円低く、47都道府県では34位です。このページでは、自動車部品工場や桃の産地など福島県の働き口、郡山市の生活費、過去5年の実データをまとめます。

※このページのデータは厚生労働省発表の令和7年度(2025年度)地域別最低賃金に基づいています。

月収シミュレーション

所定労働時間を1日8時間、月21.5日(年間休日105日想定)と仮定した場合の月収試算です。

計算式
1,033円 × 8時間 × 21.5日 = 177,676円
福島県最低賃金ベースの月収・年収試算
勤務形態月収(額面)手取り月収(概算)年収(額面)
フルタイム(月21.5日)約177,676円約145,694円約2,132,112円
週4日・1日6時間約106,606円約90,615円約1,279,267円

全国ランキングにお
ける位置

福島県の最低賃金1,033円は、47都道府県中第34位です。島根県・愛媛県と同額で、全国加重平均(1,121円)との差は88円です。東北6県では宮城県(1,038円)に次ぐ2番手グループで、隣接する茨城県(1,074円)とは41円の開きがあります。順位一覧は全国最低賃金ランキングをご参照ください。

福島県の最低賃金の推移(2021〜2025年度 実データ)

福島県の最低賃金は毎年10月1日に改定されます。2021年度から2025年度までの公式な金額は以下のとおりで、5年間で828円から1,033円まで205円引き上げられました。

福島県の最低賃金の推移(実データ)
年度最低賃金(時給)
2021年度828円
2022年度862円
2023年度900円
2024年度955円
2025年度1,033円

※金額は各年度10月1日から適用された厚生労働省公表の地域別最低賃金(時間額)です。

2024年度→2025年度は78円の引き上げで、復興需要や工業団地への企業進出で人材争奪が起きていることから、全国平均を上回る改定が続いています。福島の改定の背景や全国的な状況は最低賃金の推移のページも参考にしてください。

福島県の特徴的な産業と時給の目安

郡山市・福島市を中心に自動車部品や電子部品の工場が集積し、いわき市には大規模な製造工場と漁港があります。会津若松市は「会津の観光」の中心で、磐梯山周辺のスキー・温泉、福島市周辺は桃やりんごの産地として収穫期に臨時雇用が発生します。復興関連の建設需要も時給を押し上げています。

福島県の主な産業と時給の目安
業種時給の目安
自動車部品・電子部品工場1,100〜1,350円
観光・宿泊(会津・磐梯)1,030〜1,250円
桃・果樹の収穫1,030〜1,250円

上記は求人情報の傾向による目安で、企業や時期によって異なります。郡山市・福島市の自動車部品工場は時給約1,150円〜1,350円、復興関連の建設現場は時給約1,150円〜1,300円が中心です。求人探しでは最低賃金の数字より、福島内の実勢時給を基準に比べるのがおすすめです。

最低賃金で働いた場合の生活費との比較

福島県で最低賃金(時給1,033円)でフルタイム勤務(1日8時間・月21.5日)した場合、額面の月収は約177,676円、手取りは概算で約145,694円になります。

郡山市内の単身アパートの家賃は約3.5万〜4.5万円で、光熱費を加えても生活費は月約5万〜6万円です。最低賃金ベースの月収約177,676円から差し引くと、毎月およそ8万〜10万円が手元に残る計算になります。復興需要で建設や工場の求人は底堅く、最低賃金を上回る時給の案件が増えています。

生活費の目安(郡山市):食費(自炊中心)は月約2.5万〜3.5万円、家賃・光熱費・交通費を含めた生活費全体は月約7万〜9万円が相場です。工場夜勤を選べば、毎月4万〜5万円の貯蓄が目安になります。

貯蓄を増やしたいなら、郡山市・いわき市の工場夜勤か復興関連の建設作業を選ぶのが効果的です。夜勤割増が付くと時給約1,300円前後になり、郡山市の生活費(月約7万〜9万円)なら月4万〜5万円の貯蓄を目指せます。時給から月収・年収への換算は時給計算のページで計算できます。

最低賃金を下回る賃金は違法——確認方法と相談窓口

賃金が福島県の最低賃金(時給1,033円)を下回っていた場合、たとえ本人が合意していても、それは法律違反です。最低賃金法では、最低賃金額未満の賃金を定める労働契約は無効と定められています。

自分の時給が最低賃金を満たしているか確認するには、月給制の場合は「月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間」で時給換算して比べてみましょう。少しでも下回っている場合は、最寄りの福島労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能で、相談内容が会社に知られることはありません。

※賃金の計算方法や最低賃金の対象となる賃金の範囲については、厚生労働省の公式サイトをご確認ください。

よくある質問

福島県の最低賃金は、東北と関東のどちらに近い水準ですか?
福島県は1,033円で、東北6県では宮城県(1,038円)に次ぐ水準です。隣の茨城県(1,074円)や栃木県(1,068円)より低く、東北寄りの金額となっています。
郡山市といわき市で最低賃金は違いますか?
いいえ。福島県の最低賃金は県内すべての事業場に一律1,033円で適用されます。ただし工業地帯の工場求人は最低賃金を大きく上回る時給で募集されることが多いです。
最低賃金以下で働かされている場合の相談窓口は?
最寄りの労働基準監督署(福島労働基準監督署など)または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能です。