北海道の最低賃金2025(令和7年度)——時給1,075円の実態
2025年10月1日から北海道の最低賃金は時給1,075円(令和7年度)になりました。これは厚生労働省が公表する地域別最低賃金の公式値で、前年度の1,010円から65円の引き上げです。北海道は全国加重平均(1,121円)より46円低いものの、47都道府県では第13位と上位に位置します。ここでは過去5年の実データ、札幌市での生活費との比較、道内で人気の産業別の時給相場までをまとめます。
※このページのデータは厚生労働省発表の令和7年度(2025年度)地域別最低賃金に基づいています。
月収シミュレーション
所定労働時間を1日8時間、月21.5日(年間休日105日想定)と仮定した場合の月収試算です。
- 計算式
- 1,075円 × 8時間 × 21.5日 = 184,900円
| 勤務形態 | 月収(額面) | 手取り月収(概算) | 年収(額面) |
|---|---|---|---|
| フルタイム(月21.5日) | 約184,900円 | 約151,618円 | 約2,218,800円 |
| 週4日・1日6時間 | 約110,940円 | 約94,299円 | 約1,331,280円 |
全国ランキングにお
ける位置
北海道の最低賃金1,075円は、47都道府県中第13位です。全国加重平均は1,121円で、北海道はそれを46円下回ります。1位は東京都の1,226円で、北海道・東北ブロック内では茨城県(1,074円)がほぼ同じ水準、青森県(1,029円)とは46円の開きがあります。順位の一覧は全国最低賃金ランキングをご参照ください。
北海道の最低賃金の推移(2021〜2025年度 実データ)
北海道の最低賃金は毎年10月1日に改定されます。2021年度から2025年度までの公式な金額は以下のとおりで、5年間で878円から1,075円まで197円引き上げられました。
| 年度 | 最低賃金(時給) |
|---|---|
| 2021年度 | 878円 |
| 2022年度 | 906円 |
| 2023年度 | 960円 |
| 2024年度 | 1,010円 |
| 2025年度 | 1,075円 |
※金額は各年度10月1日から適用された厚生労働省公表の地域別最低賃金(時間額)です。
2024年度→2025年度は65円の引き上げで、物価高と道内の人手不足を背景に伸び率が大きくなっています。北海道の改定の背景や全国的な状況は最低賃金の推移のページも参考にしてください。
北海道の特徴的な産業と時給の目安
北海道は国内最大の農業・酪農地域で、じゃがいも・たまねぎ・小麦の大規模畑作と、生乳を使うバター・チーズなどの乳製品製造が盛んです。沿岸部ではホタテやサケの水産加工、冬はニセコ・富良野のスキー、夏は函館・小樽の観光業が求人を生みます。スキーシーズンの宿泊・飲食や農繁期の収穫作業は、最低賃金より時給が上乗せされる傾向にあります。
| 業種 | 時給の目安 |
|---|---|
| 観光・宿泊(ニセコ・富良野) | 1,200〜1,600円 |
| 乳製品・食品加工 | 1,100〜1,300円 |
| 酪農・畑作 | 1,050〜1,300円 |
上記は求人情報の傾向による目安で、企業や時期によって異なります。札幌市内の求人平均は時給約1,200円前後で、ニセコ・富良野の宿泊業はスキーシーズン(12月〜3月)に時給約1,500円を超える繁忙求人もあります。求人探しでは最低賃金の数字より、北海道内の実勢時給を基準に比べるのがおすすめです。
最低賃金で働いた場合の生活費との比較
北海道で最低賃金(時給1,075円)でフルタイム勤務(1日8時間・月21.5日)した場合、額面の月収は約184,900円、手取りは概算で約151,618円になります。
札幌市内の単身アパートの家賃は約3.5万〜5万円で、光熱費を加えると月約5万〜6.5万円です。ただし北海道は11月〜3月の暖房費が1.5万〜2万円程度かさむため、通年の予算には必ず冬場の費用を含めましょう。最低賃金ベースの月収から生活費を差し引くと、毎月およそ7万〜10万円が貯蓄や自由に使える金額の目安になります。
生活費の目安(札幌市):食費(自炊中心)は月約2.5万〜3.5万円、家賃・光熱費・交通費を含めた生活費全体は月約8万〜11万円が相場です。車を所有する場合は冬季のタイヤや保険料も見込みましょう。
貯蓄を増やしたいなら、スキーシーズンや農繁期の繁忙求人を狙うのが効果的です。ニセコ・富良野の宿泊業は繁忙期に時給約1,200円〜1,500円まで上がり、1日8時間・月21日勤務なら月約20万〜25万円の稼ぎも可能です。時給から月収・年収への換算は時給計算のページで計算できます。
最低賃金を下回る賃金は違法——確認方法と相談窓口
賃金が北海道の最低賃金(時給1,075円)を下回っていた場合、たとえ本人が合意していても、それは法律違反です。最低賃金法では、最低賃金額未満の賃金を定める労働契約は無効と定められています。
自分の時給が最低賃金を満たしているか確認するには、月給制の場合は「月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間」で時給換算して比べてみましょう。少しでも下回っている場合は、最寄りの札幌労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。道内どこからでも無料で利用でき、匿名での相談も可能で、相談内容が会社に知られることはありません。
※賃金の計算方法や最低賃金の対象となる賃金の範囲については、厚生労働省の公式サイトをご確認ください。
よくある質問
- 北海道の最低賃金は、隣の青森県とどれくらい違いますか?
- 北海道は1,075円、青森県は1,029円で46円の差があります。北海道・東北ブロックでは北海道が全国13位と最高額で、青森県は全国43位と低い水準です。
- 札幌市と道東・道北の地域で最低賃金は変わりますか?
- いいえ。北海道の最低賃金は道内すべての事業場に一律1,075円で適用されます。ただし家賃や冬場の暖房費など生活費は地域によって異なるため、働き先の時給と生活費をあわせて比べるとよいでしょう。
- 最低賃金以下で働かされている場合の相談窓口は?
- 最寄りの労働基準監督署(札幌労働基準監督署など)または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能です。