高知県の最低賃金2025(令和7年度)——時給1,023円の実態

2025年10月発効の高知県最低賃金は時給1,023円(令和7年度)です。厚生労働省が発表した地域別最低賃金の全国一覧に基づく公式データです。47都道府県中42位で、宮崎県・沖縄県と同額の1,023円は全国で最も低い部類に入ります。全国加重平均額(1,121円)との差は98円に達します。四国4県では香川県(1,036円)より13円、愛媛県(1,033円)より10円低く、同じ1,023円の隣県はありません。カツオ漁と四万十川流域の一次産業が基盤の県で、最低賃金は低めですが生活費も安く、実質的な暮らしやすさは数字以上に感じられます。高知県の最低賃金の実態や、カツオの水揚げで賑わう土佐清水市の水産加工、四万十川流域の農業など、高知ならではの働き方と生活費を詳しく解説します。

※このページのデータは厚生労働省発表の令和7年度(2025年度)地域別最低賃金に基づいています。

月収シミュレーション

所定労働時間を1日8時間、月21.5日(年間休日105日想定)と仮定した場合の月収試算です。

計算式
1,023円 × 8時間 × 21.5日 = 175,956円
高知県最低賃金ベースの月収・年収試算
勤務形態月収(額面)手取り月収(概算)年収(額面)
フルタイム(月21.5日)約175,956円約144,284円約2,111,472円
週4日・1日6時間約105,574円約89,738円約1,266,883円

全国ランキングにお
ける位置

2025年度の高知県最低賃金は時給1,023円で、47都道府県中42位です。1,023円は宮崎県・沖縄県と同じで、全国で最も低い部類の金額です。全国加重平均額(1,121円)を98円下回り、最高額の東京都(1,226円)とは203円の差があります。四国4県では最も低く、香川県(1,036円)との差は13円です。全国の状況は全国最低賃金ランキングをご参照ください。

高知県の最低賃金の推移(過去5年)

高知県の最低賃金は、厚生労働省公表の実績値で直近5年すべて引き上げられています。2024年度から2025年度は71円の上げ幅で、5年間の累計では188円上昇しました。ただ全国的に見れば上昇ペースは緩やかで、2023年度以降は他県との差が広がりがちです。ここ5年分の高知県の推移は以下のとおりです。

高知県の最低賃金の推移(実績値)
年度最低賃金(時給)
2021年度835円
2022年度848円
2023年度893円
2024年度952円
2025年度1,023円

※金額は厚生労働省発表の「地域別最低賃金の全国一覧」の実績値(各年度10月1日から適用)です。

2025年度の高知県の最低賃金は時給1,023円で、前年から71円の引き上げとなりました。高知県はカツオ漁・水産加工や観光の人手不足が続いており、今後も全国平均に追いつく引き上げが続くと見込まれます。過去の推移や全国の状況は最低賃金の推移のページもご参照ください。

高知県の特徴的な産業と時給の目安

高知県は太平洋に面したカツオの本場で、土佐清水市などでの水産加工が盛んです。ゆず・文旦・新しょうがなどの柑橘栽培や、四万十川流域の農業・林業(杉・ヒノキ)も県経済を支えます。よさこい祭りで知られる高知市、四万十川のカヌー・サップ、安芸・室戸の観光地などでは宿泊・体験業の求人が見られます。林業や水産加工は季節変動が大きく、繁忙期に集中して稼ぐ働き方が一般的です。

高知県の主な産業と時給の目安
業種時給の目安
水産加工・食品(土佐清水・須崎)1,020〜1,200円
農業・柑橘栽培(ゆず・文旦)1,020〜1,180円
観光・宿泊(四万十・龍馬)1,020〜1,220円

上記は求人ごとの目安です。実際の求人は最低賃金より高い時給で募集されることが多く、カツオの水揚げが集中する土佐清水市の水産加工や、観光シーズンの宿泊業は、繁忙期に最低賃金より約100円以上高い時給で募集されることがあります。求人を探す際は、最低賃金ではなく平均的な時給相場を基準に比べるとよいでしょう。

最低賃金で働いた場合の生活費との比較

高知県で最低賃金(時給1,023円)でフルタイム勤務(1日8時間・月21.5日)した場合、額面の月収は約175,956円、手取りは概算で約144,284円になります。

高知市内の単身アパートは家賃が約3万〜4万円、須崎市・四万十市など郊外なら約2.5万〜3.5万円が目安です。光熱費を加えた住居費は月約4.5万〜5.5万円で、最低賃金ベースの月収は約175,956円なので、差し引き約12万円を生活費に回せます。高知市中心部と須崎市・四万十市の郊外では家賃に1万円以上の差が出るため、物件選びで手取りの実質価値が変わります。最低賃金は全国でも低い部類ですが、その分生活費も安いため、実質的な暮らしやすさは数字以上に感じられます。カツオの水揚げ時期や観光シーズンは時給の高い繁忙期求人が増えるので、収入を底上げしたい人には狙い目です。

生活費の目安:食費(自炊中心)は月約2.5万〜3.5万円、交通費や通信費を含めると月約8万〜10万円が生活費の相場です。手取りから生活費を引いた残りが貯蓄です。高知県なら月に約4万〜6万円を積み立てに回せる計算です。

最低賃金ベースの収入で貯蓄を増やしたい場合は、カツオの水揚げ期に土佐清水市の水産加工でまとめて働いたり、観光シーズンの宿泊業を選ぶのが効果的です。時給から月収・年収への換算は時給計算のページで計算できます。

最低賃金を下回る賃金は違法——確認方法と相談窓口

賃金が高知県の最低賃金(時給1,023円)を下回っていた場合、たとえ本人が合意していても、それは法律違反です。最低賃金法では、最低賃金額未満の賃金を定める労働契約は無効と定められています。

自分の時給が最低賃金を満たしているか確認するには、月給制の場合は「月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間」で時給換算して比べてみましょう。少しでも下回っている場合は、最寄りの高知労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能で、相談内容が会社に知られることはありません。

※賃金の計算方法や最低賃金の対象となる賃金の範囲については、厚生労働省の公式サイトをご確認ください。

よくある質問

高知県は宮崎県・沖縄県と同じ1,023円ですか?
はい、2025年度は高知県・宮崎県・沖縄県の3県が同額の1,023円で、全国で最も低い部類です。最低賃金自体は同じでも、求人の実際の時給相場は県ごとに異なります。高知では水産加工や観光の繁忙期に時給が上がる求人が増えます。
県内で最も最低賃金が高い都市はどこですか?
高知県は県内一律で時給1,023円です。最低賃金に地域差はありませんが、高知市の中心部のオフィス・飲食や、水産加工の盛んな土佐清水市・須崎市は求人時給の相場がやや高めに設定される傾向があります。
最低賃金以下で働かされている場合の相談窓口は?
最寄りの高知労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能です。