長崎県の最低賃金2025(令和7年度)——時給1,031円の実態

2025年10月発効の長崎県最低賃金は時給1,031円(令和7年度)です。厚生労働省が発表した地域別最低賃金の全国一覧に基づく公式データです。47都道府県中36位で、岩手県・秋田県と同額、全国加重平均額(1,121円)を90円下回ります。隣接する佐賀県(1,030円)より1円、熊本県(1,034円)より3円低く、九州の中では中位の水準です。世界文化遺産を含む観光都市・長崎市と、造船と米海軍基地で知られる佐世保市の二つの中心都市を持つ県です。長崎県の最低賃金の実態や、長崎・佐世保の造船、ハウステンボス・軍艦島などの観光求人、生活費とのバランスを詳しく解説します。

※このページのデータは厚生労働省発表の令和7年度(2025年度)地域別最低賃金に基づいています。

月収シミュレーション

所定労働時間を1日8時間、月21.5日(年間休日105日想定)と仮定した場合の月収試算です。

計算式
1,031円 × 8時間 × 21.5日 = 177,332円
長崎県最低賃金ベースの月収・年収試算
勤務形態月収(額面)手取り月収(概算)年収(額面)
フルタイム(月21.5日)約177,332円約145,412円約2,127,984円
週4日・1日6時間約106,399円約90,439円約1,276,790円

全国ランキングにお
ける位置

2025年度の長崎県最低賃金は時給1,031円で、47都道府県中36位です。1,031円は岩手県・秋田県と同額で、全国加重平均額(1,121円)を90円下回ります。九州では福岡県(1,057円)より26円、熊本県(1,034円)より3円低く、佐賀県(1,030円)よりは1円高い水準です。九州の県同士では金額差が小さく、長崎県は中位グループに位置します。全国の状況は全国最低賃金ランキングをご参照ください。

長崎県の最低賃金の推移(過去5年)

長崎県の最低賃金は、厚生労働省公表の実績値で直近5年すべて引き上げられています。2024年度から2025年度は90円の上げ幅で、5年間の累計では210円上昇しました。造船業の受注回復と観光需要の回復で人手不足が続き、近年は上げ幅が拡大しています。ここ5年分の長崎県の推移は以下のとおりです。

長崎県の最低賃金の推移(実績値)
年度最低賃金(時給)
2021年度821円
2022年度855円
2023年度889円
2024年度941円
2025年度1,031円

※金額は厚生労働省発表の「地域別最低賃金の全国一覧」の実績値(各年度10月1日から適用)です。

2025年度の長崎県の最低賃金は時給1,031円で、前年から90円の引き上げとなりました。長崎県は造船業の受注回復と観光需要の回復で人手不足が続いており、今後も引き上げが続くと見込まれます。過去の推移や全国の状況は最低賃金の推移のページもご参照ください。

長崎県の特徴的な産業と時給の目安

長崎県は長崎市・佐世保市を中心とした造船業が伝統的に県経済を支え、世界でも有数の建造能力を持つ船台を抱えます。真珠・ブリ・タイの養殖など水産業も盛んで、五島市のブリや雲仙・島原の温泉観光があります。長崎市はグラバー園・出島・軍艦島、佐世保市はハウステンボスと、観光客を相手にした宿泊・飲食の求人も豊富です。離島が多いため島嶼部では物価がやや高くなり、求人数が限られる傾向があります。

長崎県の主な産業と時給の目安
業種時給の目安
造船・金属加工(長崎・佐世保)1,080〜1,350円
水産養殖・加工(五島・島原)1,030〜1,200円
観光・宿泊(ハウステンボス・軍艦島)1,050〜1,300円

上記は求人ごとの目安です。実際の求人は最低賃金を上回る時給がほとんどで、特に長崎・佐世保の造船関連は最低賃金より約100〜300円高く、ハウステンボスなど観光地も繁忙期に最低賃金を大きく上回ります。求人を探す際は、最低賃金ではなく平均的な時給相場を基準に比べるとよいでしょう。

最低賃金で働いた場合の生活費との比較

長崎県で最低賃金(時給1,031円)でフルタイム勤務(1日8時間・月21.5日)した場合、額面の月収は約177,332円、手取りは概算で約145,412円になります。

長崎市内の単身アパートは家賃が約3万〜4万円、佐世保市なら約2.5万〜3.5万円が目安です。光熱費を加えた住居費は月約4.5万〜5.5万円で、最低賃金ベースの月収は約177,332円なので、差し引き約12万円を生活費に回せます。坂の多い街で生活費は安めですが、最低賃金水準が低いため、造船の繁忙期や観光シーズンの割増・残業をうまく使って収入を補う働き方が定着しています。

生活費の目安:食費(自炊中心)は月約2.5万〜3.5万円、交通費や通信費を含めると月約8万〜10万円が生活費の相場です。手取りから生活費を引いた残りが貯蓄分です。長崎県なら坂の街の生活費の安さを生かし、月に約5万〜6万円を貯蓄に回せます。

最低賃金ベースの収入で貯蓄を増やしたい場合は、長崎・佐世保の造船関連や、ハウステンボス・軍艦島など観光の繁忙期求人を選ぶのが効果的です。時給から月収・年収への換算は時給計算のページで計算できます。

最低賃金を下回る賃金は違法——確認方法と相談窓口

賃金が長崎県の最低賃金(時給1,031円)を下回っていた場合、たとえ本人が合意していても、それは法律違反です。最低賃金法では、最低賃金額未満の賃金を定める労働契約は無効と定められています。

自分の時給が最低賃金を満たしているか確認するには、月給制の場合は「月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間」で時給換算して比べてみましょう。少しでも下回っている場合は、最寄りの長崎労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能で、相談内容が会社に知られることはありません。

※賃金の計算方法や最低賃金の対象となる賃金の範囲については、厚生労働省の公式サイトをご確認ください。

よくある質問

佐賀県や熊本県と比べて最低賃金はどうですか?
2025年度は長崎県が1,031円で、佐賀県(1,030円)より1円高く、熊本県(1,034円)より3円低いです。九州の県同士は金額差が小さく、福岡県(1,057円)との差も26円です。
県内で最も最低賃金が高い都市はどこですか?
長崎県は県内一律で時給1,031円です。最低賃金に地域差はありませんが、長崎市・佐世保市の造船関連、ハウステンボスなど観光地の求人時給は相場が高く、繁忙期には1,100円を超える求人も見られます。
最低賃金以下で働かされている場合の相談窓口は?
最寄りの長崎労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能です。