大分県の最低賃金2025(令和7年度)——時給1,035円の実態

2025年10月発効の大分県最低賃金は時給1,035円(令和7年度)です。厚生労働省が発表した地域別最低賃金の全国一覧に基づく公式データです。47都道府県中29位で、全国加重平均額(1,121円)を86円下回ります。九州では福岡県(1,057円)に次ぐ高い水準で、隣接する熊本県(1,034円)と1円差、宮崎県(1,023円)より12円高い金額です。別府・湯布院の温泉観光と、大分市の工業地帯が県経済の二本柱で、観光業の繁忙期には時給の高い求人が増えます。大分県の最低賃金の実態や、別府・湯布院の温泉宿泊、大分市・中津市の工場求人など、県内の求人時給と生活費を詳しく解説します。

※このページのデータは厚生労働省発表の令和7年度(2025年度)地域別最低賃金に基づいています。

月収シミュレーション

所定労働時間を1日8時間、月21.5日(年間休日105日想定)と仮定した場合の月収試算です。

計算式
1,035円 × 8時間 × 21.5日 = 178,020円
大分県最低賃金ベースの月収・年収試算
勤務形態月収(額面)手取り月収(概算)年収(額面)
フルタイム(月21.5日)約178,020円約145,976円約2,136,240円
週4日・1日6時間約106,812円約90,790円約1,281,744円

全国ランキングにお
ける位置

2025年度の大分県最低賃金は時給1,035円で、47都道府県中29位です。全国加重平均額(1,121円)を86円下回ります。九州では福岡県(1,057円)に次ぐ2番目の高さで、熊本県(1,034円)とはわずか1円差です。隣接する宮崎県(1,023円)よりは12円高く、九州の中では上位グループに位置します。全国の状況は全国最低賃金ランキングをご参照ください。

大分県の最低賃金の推移(過去5年)

大分県の最低賃金は、厚生労働省公表の実績値で直近5年すべて引き上げられています。2024年度から2025年度は95円の上げ幅で、5年間の累計では213円上昇しました。温泉観光と工業の両方で人手不足が続き、県内の時給相場を押し上げています。ここ5年分の大分県の推移は以下のとおりです。

大分県の最低賃金の推移(実績値)
年度最低賃金(時給)
2021年度822円
2022年度857円
2023年度892円
2024年度940円
2025年度1,035円

※金額は厚生労働省発表の「地域別最低賃金の全国一覧」の実績値(各年度10月1日から適用)です。

2025年度の大分県の最低賃金は時給1,035円で、前年から95円の引き上げとなりました。大分県は温泉観光と製造業の両方で人手不足が続いており、今後も九州上位の水準を維持する引き上げが続くと見込まれます。過去の推移や全国の状況は最低賃金の推移のページもご参照ください。

大分県の特徴的な産業と時給の目安

大分県は全国有数の源泉数を誇る温泉県で、別府市・由布市(湯布院)を中心に宿泊・飲食・温泉施設の求人が豊富です。大分市・中津市には自動車部品や半導体関連の工場が集まり、県北の宇佐市・中津市は農業・畜産(豊後牛・しいたけ・かぼす)が盛んです。国東半島や高崎山・九重連山など観光地も多く、観光と工業の繁忙期をうまく組み合わせて働く人が増えています。

大分県の主な産業と時給の目安
業種時給の目安
観光・宿泊(別府・湯布院)1,100〜1,400円
自動車部品・半導体工場(大分・中津)1,080〜1,350円
農業・食品(かぼす・しいたけ)1,030〜1,200円

上記は求人ごとの目安です。実際の求人時給は最低賃金より高いのが普通で、特に別府・湯布院の宿泊・飲食は繁忙期に最低賃金より約100〜300円高く、大分市・中津市の工場も最低賃金を上回る時給です。温泉地の宿泊業は寮付き求人も多く、住み込みで働く選択肢もあります。求人を探す際は、最低賃金ではなく平均的な時給相場を基準に比べるとよいでしょう。

最低賃金で働いた場合の生活費との比較

大分県で最低賃金(時給1,035円)でフルタイム勤務(1日8時間・月21.5日)した場合、額面の月収は約178,020円、手取りは概算で約145,976円になります。

大分市内の単身アパートは家賃が約3.5万〜4.5万円、別府市なら約3万〜4万円が目安です。光熱費を加えた住居費は月約5万〜6万円で、最低賃金ベースの月収は約178,020円なので、差し引き約12万円を生活費に回せます。観光地の繁忙期(ゴールデンウイーク・年末年始)は時給が高くなり、温泉地の宿泊業は宿舎・食事つきの求人も多いため、住居費を抑えて貯蓄したい人に向いています。

生活費の目安:食費(自炊中心)は月約2.5万〜3.5万円、交通費や通信費を含めると月約8万〜10万円が生活費の相場です。生活費を差し引いた残りが毎月の貯蓄に回ります。大分県なら別府・大分の家賃の安さで、月に約5万〜6万円を貯蓄に回せます。

最低賃金ベースの収入で貯蓄を増やしたい場合は、別府・湯布院の温泉宿泊の繁忙期に働いたり、大分市・中津市の工場を選ぶのが効果的です。時給から月収・年収への換算は時給計算のページで計算できます。

最低賃金を下回る賃金は違法——確認方法と相談窓口

賃金が大分県の最低賃金(時給1,035円)を下回っていた場合、たとえ本人が合意していても、それは法律違反です。最低賃金法では、最低賃金額未満の賃金を定める労働契約は無効と定められています。

自分の時給が最低賃金を満たしているか確認するには、月給制の場合は「月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間」で時給換算して比べてみましょう。少しでも下回っている場合は、最寄りの大分労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能で、相談内容が会社に知られることはありません。

※賃金の計算方法や最低賃金の対象となる賃金の範囲については、厚生労働省の公式サイトをご確認ください。

よくある質問

熊本県や福岡県と比べて最低賃金はどうですか?
2025年度は大分県が1,035円で、熊本県(1,034円)と1円差、福岡県(1,057円)より22円低いです。九州の中では福岡県に次ぐ高い水準で、全国順位は29位です。
県内で時給の高い仕事は何ですか?
別府市・湯布院の温泉宿泊・飲食は観光需要で時給が高く、繁忙期には1,100〜1,400円の求人も見られます。大分市・中津市の自動車部品・半導体関連工場も最低賃金を大きく上回る時給が目立ちます。
最低賃金以下で働かされている場合の相談窓口は?
最寄りの大分労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能です。