佐賀県の最低賃金2025(令和7年度)——時給1,030円の実態
2025年10月発効の佐賀県最低賃金は時給1,030円(令和7年度)です。厚生労働省が発表した地域別最低賃金の全国一覧に基づく公式データです。47都道府県中39位で、鳥取県と同額、全国加重平均額(1,121円)を91円下回ります。隣接する福岡県(1,057円)とは27円の差があり、福岡市への通勤圏として知られる鳥栖市では、家賃の安さを生かして福岡の職場に通う働き方も定着しています。有明海のノリやトヨタ九州の自動車部品など、一次産業と製造業がバランスよく県経済を支えます。佐賀県の最低賃金の実態や、神埼・吉野ヶ里の自動車部品工場、有明海のノリ加工、鳥栖市の物流など、県内の求人時給と生活費を詳しく解説します。
※このページのデータは厚生労働省発表の令和7年度(2025年度)地域別最低賃金に基づいています。
月収シミュレーション
所定労働時間を1日8時間、月21.5日(年間休日105日想定)と仮定した場合の月収試算です。
- 計算式
- 1,030円 × 8時間 × 21.5日 = 177,160円
| 勤務形態 | 月収(額面) | 手取り月収(概算) | 年収(額面) |
|---|---|---|---|
| フルタイム(月21.5日) | 約177,160円 | 約145,271円 | 約2,125,920円 |
| 週4日・1日6時間 | 約106,296円 | 約90,352円 | 約1,275,552円 |
全国ランキングにお
ける位置
2025年度の佐賀県最低賃金は時給1,030円で、47都道府県中39位です。1,030円は鳥取県と同じで、全国加重平均額(1,121円)を91円下回ります。九州では宮崎県・沖縄県・鹿児島県に次いで低い部類で、隣接する福岡県(1,057円)とは27円の差があります。一方で福岡都市圏の物流拠点・鳥栖市には福岡県とほぼ同水準の時給で募集する求人もあり、県境をまたいだ労働市場が広がっています。全国の状況は全国最低賃金ランキングをご参照ください。
佐賀県の最低賃金の推移(過去5年)
佐賀県の最低賃金は、厚生労働省公表の実績値で直近5年すべて引き上げられています。2024年度から2025年度は100円の上げ幅で、5年間の累計では209円上昇しました。100円という上げ幅は全国の各県の中でも大きい部類で、鳥取県など低水準の県を中心に追い上げの動きが進んでいます。ここ5年分の佐賀県の推移は以下のとおりです。
| 年度 | 最低賃金(時給) |
|---|---|
| 2021年度 | 821円 |
| 2022年度 | 855円 |
| 2023年度 | 889円 |
| 2024年度 | 930円 |
| 2025年度 | 1,030円 |
※金額は厚生労働省発表の「地域別最低賃金の全国一覧」の実績値(各年度10月1日から適用)です。
2025年度の佐賀県の最低賃金は時給1,030円で、前年から100円の引き上げとなりました。佐賀県はトヨタ自動車九州関連の自動車部品産業やノリ養殖などで人手不足が続いており、今後も引き上げが続くと見込まれます。過去の推移や全国の状況は最低賃金の推移のページもご参照ください。
佐賀県の特徴的な産業と時給の目安
佐賀県は有明海に面したノリ養殖の一大産地で、有明海沿岸の海苔加工や佐賀牛・たまねぎの農業が盛んです。有田町・伊万里市は400年を超える有田焼・伊万里焼の陶磁器産地で、絵付けなどの伝統産業の求人があります。トヨタ自動車九州の工場を中心とした自動車部品産業は県内最大級の雇用を生み、神埼市・吉野ヶ里町などでは部品工場の求人が豊富です。鳥栖市は福岡都市圏への通勤圏で、物流センターや商業施設の求人が目立ちます。
| 業種 | 時給の目安 |
|---|---|
| 自動車部品・機械工場(神埼・鳥栖) | 1,080〜1,350円 |
| ノリ養殖・加工(有明海沿岸) | 1,050〜1,300円 |
| 陶磁器・伝統工芸(有田・伊万里) | 1,030〜1,200円 |
上記は求人ごとの目安です。求人時給は最低賃金を上回る水準が多く、特に神埼市・吉野ヶ里町の自動車部品工場は最低賃金より約50〜300円高く、鳥栖市の物流センターも最低賃金を上回る時給です。求人を探す際は、最低賃金ではなく平均的な時給相場を基準に比べるとよいでしょう。
最低賃金で働いた場合の生活費との比較
佐賀県で最低賃金(時給1,030円)でフルタイム勤務(1日8時間・月21.5日)した場合、額面の月収は約177,160円、手取りは概算で約145,271円になります。
佐賀市内の単身アパートは家賃が約3万〜4万円、鳥栖市・神埼市なら約2.5万〜3.5万円が目安です。光熱費を加えた住居費は月約4.5万〜5.5万円で、最低賃金ベースの月収は約177,160円なので、差し引き約12万円を生活費に回せます。福岡県より家賃が安いため、鳥栖市や吉野ヶ里町に住んで福岡市・福岡都市圏で働く人も多く、同じ仕事でも家計の余裕が変わるのが佐賀県の特徴です。
生活費の目安:食費(自炊中心)は月約2.5万〜3.5万円、交通費や通信費を含めると月約8万〜10万円が生活費の相場です。生活費を差し引いた残りが毎月の貯蓄になります。佐賀県は家賃が安いので、月に約5万〜6万円を貯蓄に回せます。
最低賃金ベースの収入で貯蓄を増やしたい場合は、神埼・吉野ヶ里の自動車部品工場や鳥栖市の物流センターなど、最低賃金を上回る時給の求人を選ぶのが効果的です。時給から月収・年収への換算は時給計算のページで計算できます。
最低賃金を下回る賃金は違法——確認方法と相談窓口
賃金が佐賀県の最低賃金(時給1,030円)を下回っていた場合、たとえ本人が合意していても、それは法律違反です。最低賃金法では、最低賃金額未満の賃金を定める労働契約は無効と定められています。
自分の時給が最低賃金を満たしているか確認するには、月給制の場合は「月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間」で時給換算して比べてみましょう。少しでも下回っている場合は、最寄りの佐賀労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能で、相談内容が会社に知られることはありません。
※賃金の計算方法や最低賃金の対象となる賃金の範囲については、厚生労働省の公式サイトをご確認ください。