埼玉県の最低賃金2025(令和7年度)——時給1,141円の実態
2025年10月1日から埼玉県の最低賃金は時給1,141円(令和7年度)になりました。前年度の1,078円から63円の引き上げで、全国加重平均(1,121円)を20円上回り、47都道府県では東京都(1,226円)、神奈川県(1,225円)、大阪府(1,177円)に次ぐ第4位です。このページでは、首都圏の物流拠点としての埼玉県の働き口、さいたま市の生活費、過去5年の実データをまとめます。
※このページのデータは厚生労働省発表の令和7年度(2025年度)地域別最低賃金に基づいています。
月収シミュレーション
所定労働時間を1日8時間、月21.5日(年間休日105日想定)と仮定した場合の月収試算です。
- 計算式
- 1,141円 × 8時間 × 21.5日 = 196,252円
| 勤務形態 | 月収(額面) | 手取り月収(概算) | 年収(額面) |
|---|---|---|---|
| フルタイム(月21.5日) | 約196,252円 | 約160,927円 | 約2,355,024円 |
| 週4日・1日6時間 | 約117,751円 | 約100,089円 | 約1,413,014円 |
全国ランキングにお
ける位置
埼玉県の最低賃金1,141円は、47都道府県中第4位です。全国加重平均(1,121円)より20円高く、全国平均を上回る上位グループです。東京(1,226円)とは85円差、神奈川(1,225円)とは84円差、同じ首都圏の千葉県(1,140円)とは1円だけ上回ります。順位一覧は全国最低賃金ランキングをご参照ください。
埼玉県の最低賃金の推移(2021〜2025年度 実データ)
埼玉県の最低賃金は毎年10月1日に改定されます。2021年度から2025年度までの公式な金額は以下のとおりで、5年間で956円から1,141円まで185円引き上げられました。
| 年度 | 最低賃金(時給) |
|---|---|
| 2021年度 | 956円 |
| 2022年度 | 987円 |
| 2023年度 | 1,028円 |
| 2024年度 | 1,078円 |
| 2025年度 | 1,141円 |
※金額は各年度10月1日から適用された厚生労働省公表の地域別最低賃金(時間額)です。
2024年度→2025年度は63円の引き上げで、東京圏の人材市場と連動する形で毎年着実に上昇しています。物流や工場の労働需要が高い県だけに、改定後も募集時給は最低賃金を上回る傾向が続いています。埼玉の改定の背景や全国的な状況は最低賃金の推移のページも参考にしてください。
埼玉県の特徴的な産業と時給の目安
埼玉県は首都圏の物流・倉庫の一大拠点で、県央から県南にかけて大型物流センターが多数立地します。川口市は鋳物の伝統産業、川越市は小江戸と呼ばれる観光地、熊谷市や深谷市は製造業と農業の複合エリアです。都心への通勤圏でもあるため、接客・販売・事務の求人も非常に多く、働き方を選びやすい県です。
| 業種 | 時給の目安 |
|---|---|
| 物流倉庫・配送 | 1,150〜1,450円 |
| 工場・製造(県南) | 1,150〜1,400円 |
| 接客・販売(大宮・川越) | 1,140〜1,300円 |
上記は求人情報の傾向による目安で、企業や時期によって異なります。県央〜県南の物流倉庫は時給約1,200円〜1,450円、川口市の鋳物・製造工場も時給約1,150円〜1,400円が中心です。求人探しでは最低賃金の数字より、埼玉内の実勢時給を基準に比べるのがおすすめです。
最低賃金で働いた場合の生活費との比較
埼玉県で最低賃金(時給1,141円)でフルタイム勤務(1日8時間・月21.5日)した場合、額面の月収は約196,252円、手取りは概算で約160,927円になります。
さいたま市・川口市周辺の単身アパートの家賃は約4.5万〜6万円で、光熱費を加えると月約6万〜7.5万円です。最低賃金ベースの月収約196,252円から生活費を差し引くと、毎月およそ7万〜10万円が手元に残る計算になります。都心より家賃が抑えられるため、通勤時間と家賃のバランスを取れば貯蓄もしやすくなります。
生活費の目安(さいたま市):食費(自炊中心)は月約2.5万〜3.5万円、家賃・光熱費・交通費を含めた生活費全体は月約9万〜12万円が相場です。都心通勤をする場合は定期代も加わるため、職場選びの際に考慮しましょう。
貯蓄を増やしたいなら、物流倉庫の深夜帯勤務が最も効率的です。深夜割増が付くと時給約1,400円〜1,600円になり、さいたま市の生活費(月約9万〜12万円)でも月3万〜5万円の貯蓄を目指せます。川越市・熊谷市など住居費の安い地域に住めばさらに余裕が出ます。時給から月収・年収への換算は時給計算のページで計算できます。
最低賃金を下回る賃金は違法——確認方法と相談窓口
賃金が埼玉県の最低賃金(時給1,141円)を下回っていた場合、たとえ本人が合意していても、それは法律違反です。最低賃金法では、最低賃金額未満の賃金を定める労働契約は無効と定められています。
自分の時給が最低賃金を満たしているか確認するには、月給制の場合は「月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間」で時給換算して比べてみましょう。少しでも下回っている場合は、最寄りのさいたま労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能で、相談内容が会社に知られることはありません。
※賃金の計算方法や最低賃金の対象となる賃金の範囲については、厚生労働省の公式サイトをご確認ください。
よくある質問
- 埼玉県と東京都の最低賃金の差はどのくらいですか?
- 埼玉県は1,141円、東京都は1,226円で85円の差があります。ただし埼玉県は全国4位で、家賃が都内より抑えられるため、通勤圏としての働きやすさを選ぶ人も多いです。
- 川口市や川越市の時給相場はどのくらいですか?
- 物流倉庫や工場の求人は1,150円〜1,450円程度、川越の観光地での接客・販売は1,140円〜1,300円程度が目安です。最低賃金を上回る求人が中心です。
- 最低賃金以下で働かされている場合の相談窓口は?
- 最寄りの労働基準監督署(さいたま労働基準監督署など)または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能です。