福島県の最低賃金2026——時給1,033円の実態

2025年(令和7年)10月発効の福島県最低賃金は時給1,033円です。全国平均(加重平均1,121円)よりは低いものの、東北6県の中では比較的高い水準にあります。福島県内では復興特需が続く浜通りと、人口減少に直面する会津地方で賃金格差が顕在化しており、県全体の平均値を押し上げているのは浜通りの建設・除染関連需要です。

福島県の最低賃金の特徴

福島県の最低賃金は東日本大震災後の復興需要を背景に、2010年代半ばから順調に上昇してきました。特に除染作業やインフラ復旧、中間貯蔵施設関連の仕事は時給が高く、建設業では最低賃金を大きく上回る水準が一般的です。

東北6県の中での位置づけ:宮城県1,038円・山形県1,032円に次ぐ水準で、青森1,029円・岩手1,031円・秋田1,031円より高くなっています。福島県の最低賃金は毎年10月前後に改定されるため、最新の金額は厚生労働省の公式発表をご確認ください。

月収・年収シミュレーション

所定労働時間を1日8時間、月21.5日(年間休日105日想定)と仮定した場合の月収試算は以下のとおりです。最低賃金でフルタイム勤務しても、年収は200万円に届かない水準であることが分かります。

福島県最低賃金(1,033円)ベースの収入試算
勤務形態月収(額面)手取り月収(概算)年収(額面)
フルタイム(月21.5日)約164,260円約134,693円約1,971,120円
週4日・1日6時間約91,680円約82,500円約1,100,160円

※手取りは社会保険料・所得税などをおおよそ差し引いた概算です。実際の金額は扶養状況などによって異なります。

県内の求人事情と今後の見通し

福島県内では、震災関連の需要が一巡しつつある一方、福島イノベーション・コースト構想に基づく研究機関やロボット関連産業の集積が進んでいます。浜通りでは高時給の専門職求人も増えており、最低賃金そのもの以上に、地域や業種による求人時給の差が大きい県です。

就職・転職を考える場合は、最低賃金だけでなく、実際の求人相場を確認することが大切です。県内の地域別の賃金格差については福島県内の地域別賃金格差のページもご覧ください。

また、福島県は広大で、郡山市やいわき市などの中核都市と、過疎化が進む山間部では求人の量と質が大きく異なります。生活費は全国的に見れば低めで、家賃は仙台や東京より安い傾向にあります。最低賃金ベースの収入でも、家賃を抑えられれば生活は組み立てやすく、住まいと職場の両方を考慮したエリア選びが重要です。最低賃金は毎年10月前後に改定されるため、転職時には最新の金額を改めて確認しましょう。

よくある質問

福島県の最低賃金は復興需要の影響を受けていますか?
はい。浜通りを中心とした除染・インフラ復旧・中間貯蔵施設関連の労働需要が、県全体の賃金水準を押し上げる要因となっています。
最低賃金以下で働かされている場合の相談窓口は?
最寄りの労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談してください。匿名での相談も可能です。
福島県の最低賃金は東北で何位ですか?
2025年度時点で宮城県1,038円・山形県1,032円に次いで東北6県中3番目です。ただし最低賃金は毎年10月前後に改定されるため、最新の順位は各年度の発表をご確認ください。