最低賃金で年収はいくらになるのか

最低賃金で週40時間フルタイム勤務(年間実労働時間の目安として約2,000時間)した場合の年収は、都道府県によって約187万円〜245万円と大きな差があります。社会保険料と税金を差し引いた手取り年収は、おおよそ150万円〜195万円です。ここでは時給別・都道府県別の年収シミュレーションをまとめます。

時給別・年収シミュレーション

年間の実労働時間を約2,000時間(週40時間×50週相当)と仮定した場合の、時給別の年収は以下のとおりです。

時給別・額面年収シミュレーション(年間2,000時間)
時給該当する主な都道府県(例)額面年収手取り年収(概算)
935円高知県約187万円約150万円
952円青森・岩手・秋田・佐賀・沖縄など約190万円約152万円
1,004円栃木・群馬・茨城など約201万円約160万円
1,077円愛知県約215万円約171万円
1,121円全国加重平均約224万円約178万円
1,162円神奈川県約232万円約184万円
1,226円東京都約245万円約195万円

※手取りは社会保険料・所得税などをおおよそ差し引いた概算です。実際の金額は扶養状況や控除によって異なります。

都道府県による差の大きさ

同じフルタイムで働いても、最低賃金の高い東京都と低い高知県では、額面年収で約58万円の差が生まれます。ただし都市部は生活費、特に家賃が高いため、実際の手取りの価値は年収の差ほど開いていない点に注意が必要です。

参考までに:最低賃金はあくまで下限です。実際の求人は最低賃金を上回るケースが多く、特に人材不足の業種では1,000円を超える時給が一般的になっています。年収シミュレーションは最低ラインの目安として考えましょう。

最低賃金ベースで生活する場合の留意点

最低賃金ベースの年収約190万円は、社会保険料・税金を差し引くと手取りは約150万円台前半になります。ひとり暮らしでも家計は厳しく、貯蓄や急な出費への備えが難しくなるのが実情です。

年収ベースの手取り額をより正確に計算したい場合は、手取り計算ツールをご利用ください。都道府県別の最低賃金一覧はこちらをご覧ください。

年収の見通しを立てるときは、最低賃金だけでなく「実際の相場」で計算するのが現実的です。例えば時給1,200円の求人で年間2,000時間働けば額面年収は約240万円になり、時給1,500円なら約300万円になります。また、フルタイムより週の勤務日数が多いか少ないかで年収は大きく変わるため、自分の働き方に合わせて時間数を掛けて計算しましょう。最低賃金が毎年10月前後に改定される点も、翌年度以降の年収見通しに反映させる必要があります。

さらに、年収を考える際は「手取り」と「額面」の違いも重要です。額面年収が約224万円(全国加重平均ベース)でも、健康保険・厚生年金・雇用保険などの社会保険料と所得税を差し引くと、手取りは約178万円になります。家計の計画は額面ではなく手取りを基準に立て、住宅ローンや奨学金の返済計画もその前提で組み立てるようにしましょう。

よくある質問

最低賃金で働いた場合の年収はいくらですか?
フルタイム勤務(年間約2,000時間)の目安として、都道府県によって額面で約187万円〜245万円、手取りで約150万円〜195万円です。
最低賃金の年収は月収の何ヶ月分ですか?
ボーナスがない前提なら、ほぼ12ヶ月分です。最低賃金ベースの仕事は賞与が出ないケースが多く、年収=月収×12と考えるのが妥当です。
年収200万円を超えるには時給いくら必要ですか?
年間2,000時間で年収200万円を超えるには、時給1,000円以上が必要です。1,000円あれば額面で約200万円になります。