和歌山県の最低賃金2025(令和7年度)——時給1,045円の実態

2025年10月発効の和歌山県最低賃金は時給1,045円(令和7年度)です。厚生労働省が発表した地域別最低賃金の全国一覧に基づく公式データです。47都道府県中28位で、全国加重平均額(1,121円)を76円下回ります。みかん・梅の生産量日本一の農業県であり、高野山・白浜・熊野古道の観光地を抱える和歌山県。ここでは月収シミュレーションから、農業・観光・水産の求人時給、生活費とのバランスまで詳しく解説します。

※このページのデータは厚生労働省発表の令和7年度(2025年度)地域別最低賃金に基づいています。

月収シミュレーション

1日8時間・月21.5日勤務(年間休日105日想定)を想定し、和歌山県の最低賃金ベースで月収を計算してみました。

計算式
1,045円 × 8時間 × 21.5日 = 179,740円
和歌山県最低賃金ベースの月収・年収試算
勤務形態月収(額面)手取り月収(概算)年収(額面)
フルタイム(月21.5日)約179,740円約147,387円約2,156,880円
週4日・1日6時間約107,844円約91,667円約1,294,128円

全国ランキングにお
ける位置

2025年度の和歌山県最低賃金は時給1,045円で、47都道府県中28位です。全国加重平均額(1,121円)を76円下回ります。大阪府(1,177円)より132円、奈良県(1,051円)より6円低い水準です。全国の状況は全国最低賃金ランキングをご参照ください。

和歌山県の最低賃金の推移(過去5年)

厚生労働省公表の実績値で、ここ5年連続で引き上げられています。ここ5年分の和歌山の推移は以下のとおりです。

和歌山県の最低賃金の推移(実績値)
年度最低賃金(時給)
2021年度842円
2022年度859円
2023年度897円
2024年度938円
2025年度1,045円

※金額は厚生労働省発表の「地域別最低賃金の全国一覧」の実績値(各年度10月1日から適用)です。

2025年度の和歌山県の最低賃金は時給1,045円で、前年から107円の引き上げとなりました。5年間では203円上がっており、引き上げ幅は比較的大きい県です。和歌山県は農業・観光の人手不足が続いており、今後も全国平均に追いつく引き上げが続くと見込まれます。過去の推移や全国の状況は最低賃金の推移のページもご参照ください。

和歌山県の特徴的な産業と時給の目安

みかん・梅の生産量が全国1位の農業県で、収穫期には季節の仕事が生まれます。高野山・白浜・那智の滝・熊野古道への観光、那智勝浦のマグロや太地の水産加工、海南市の鉄鋼・金属、紀州備長炭、新宮市の造船など、産業の幅は広いです。

和歌山県の主な産業と時給の目安
業種時給の目安
観光・宿泊(白浜・高野山・熊野)1,060〜1,300円
農業・果樹(みかん・梅)1,030〜1,200円
水産加工・食品1,030〜1,200円

上記は求人ごとの目安です。実際の求人時給は最低賃金より高い水準がほとんどで、白浜・高野山の観光求人は最低賃金より約50〜200円高く、収穫期の農業バイトもこれを上回る時給が見られます。求人を探す際は、最低賃金ではなく平均的な時給相場を基準に比べるとよいでしょう。

最低賃金で働いた場合の生活費との比較

和歌山県で最低賃金(時給1,045円)でフルタイム勤務(1日8時間・月21.5日)した場合、額面の月収は約179,740円、手取りは概算で約147,387円になります。

和歌山市内の単身アパートは家賃が約3万〜4万円、光熱費を加えると月約4.5万〜5.5万円です。最低賃金ベースの月収は約179,740円なので、差し引いても約12万円が手元に残ります。田辺市・新宮市はさらに安く、生活費は全国的に見ても安い部類です。大阪・関西空港への通勤圏であることから、県内で働くより高時給の都市部へ通う選択肢もあります。

生活費の目安:自炊中心の食費は月約2.5万〜3.5万円。家賃を除く光熱費・交通費・通信費まで含めると、和歌山市では月約8万〜10万円が生活費の相場です。手取りから生活費を引いた残りが貯蓄です。和歌山は生活費が全国的に見ても安く、月に約5万〜6万円を貯蓄に回せます。

最低賃金ベースの収入から貯蓄を増やしたいなら、収穫期の農業バイトや大阪方面への通勤を組み合わせるのが効果的です。時給から月収・年収への換算は時給計算のページで計算できます。

最低賃金を下回る賃金は違法——確認方法と相談窓口

もし賃金が和歌山県の最低賃金(時給1,045円)を下回っていれば、それは合意の有無にかかわらず法律違反です。最低賃金法は、最低賃金額未満の賃金を定める労働契約を無効としています。

まずは「月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間」で時給を換算し、最低賃金を満たしているか確認してみましょう。少しでも下回っている場合は、最寄りの和歌山労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談しましょう。匿名での相談も可能で、相談内容が会社に知られることはありません。

※賃金の計算方法や最低賃金の対象となる賃金の範囲については、厚生労働省の公式サイトをご確認ください。

よくある質問

和歌山市と県内の他地域で最低賃金は違いますか?
いいえ、和歌山県は県内全域で時給1,045円と同一です。和歌山市・田辺市・新宮市などどこで働いても同じ金額が適用されます。
大阪府・奈良県と比べてどうですか?
大阪府は1,177円で和歌山より132円高く、奈良県は1,051円で6円高い水準です。橋本市など紀ノ川流域は大阪への通勤圏になっています。
みかん・梅の収穫期は時給が上がりますか?
みかんは秋冬、梅は初夏が収穫期で、この時期には日払い・高時給の農業バイトが増えます。シーズンでまとめて稼ぐ人も多いです。
最低賃金以下で働かされている場合の相談窓口は?
最寄りの和歌山労働基準監督署、または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)で相談できます。匿名でもOKで、会社に知られる心配はありません。