山口県の最低賃金2025(令和7年度)——時給1,043円の実態

2025年10月発効の山口県最低賃金は時給1,043円(令和7年度)です。厚生労働省が発表した地域別最低賃金の全国一覧に基づく公式データです。47都道府県中29位で、全国加重平均額(1,121円)を78円下回ります。周南・宇部の重化学工業と下関のふぐ、萩・錦帯橋の観光を擁する山口県。ここでは月収シミュレーションから、工場・観光・水産の求人時給、生活費とのバランスまで詳しく解説します。

※このページのデータは厚生労働省発表の令和7年度(2025年度)地域別最低賃金に基づいています。

月収シミュレーション

ここでは1日8時間・月21.5日勤務(年間休日105日想定)を想定し、山口県の最低賃金から月収を試算しました。

計算式
1,043円 × 8時間 × 21.5日 = 179,396円
山口県最低賃金ベースの月収・年収試算
勤務形態月収(額面)手取り月収(概算)年収(額面)
フルタイム(月21.5日)約179,396円約147,105円約2,152,752円
週4日・1日6時間約107,638円約91,492円約1,291,651円

全国ランキングにお
ける位置

2025年度の山口県最低賃金は時給1,043円で、47都道府県中29位です。全国加重平均額(1,121円)を78円下回ります。広島県(1,085円)より42円、福岡県(1,057円)より14円低い水準です。全国の状況は全国最低賃金ランキングをご参照ください。

山口県の最低賃金の推移(過去5年)

厚生労働省公表の実績値で、ここ5年連続で引き上げられています。ここ5年分の山口の推移は以下のとおりです。

山口県の最低賃金の推移(実績値)
年度最低賃金(時給)
2021年度860円
2022年度866円
2023年度902円
2024年度947円
2025年度1,043円

※金額は厚生労働省発表の「地域別最低賃金の全国一覧」の実績値(各年度10月1日から適用)です。

2025年度の山口県の最低賃金は時給1,043円で、前年から96円の引き上げとなりました。5年間では183円上がっています。山口県は重化学工業の人手不足が続き、九州圏との差をにらんだ引き上げが続くと見込まれます。過去の推移や全国の状況は最低賃金の推移のページもご参照ください。

山口県の特徴的な産業と時給の目安

周南市・宇部市の重化学工業(化学・セメント・製鉄)が県経済を支え、岩国市・防府市には自動車関連や半導体などの製造拠点があります。下関市はふぐの水産加工の中心地で、角島・秋吉台・萩の城下町・錦帯橋など観光も充実しています。

山口県の主な産業と時給の目安
業種時給の目安
重化学工業・工場(周南・宇部)1,060〜1,300円
観光・接客(下関・萩・錦帯橋)1,040〜1,250円
水産加工・食品(ふぐ)1,030〜1,200円

上記は求人ごとの目安です。実際の求人時給は最低賃金を大きく上回るのが一般的で、周南・宇部の工場は最低賃金より約50〜250円高く、下関の水産加工も繁忙期にこれを上回ります。求人を探す際は、最低賃金ではなく平均的な時給相場を基準に比べるとよいでしょう。

最低賃金で働いた場合の生活費との比較

山口県で最低賃金(時給1,043円)でフルタイム勤務(1日8時間・月21.5日)した場合、額面の月収は約179,396円、手取りは概算で約147,105円になります。

山口市・下関市の単身アパートは家賃が約3万〜4万円、光熱費を加えると月約4.5万〜5.5万円です。最低賃金ベースの月収は約179,396円なので、差し引いても約12万円が手元に残ります。工業地帯の工場勤務は時給が高めで、関門海峡を挟んだ福岡・北九州との行き来も多い地域です。

生活費の目安:自炊中心の食費は月約2.5万〜3.5万円。家賃を除く光熱費・交通費・通信費まで含めると、山口市・下関市では月約8万〜10万円が生活費の相場です。生活費を差し引いた残りが毎月の貯蓄です。山口は工業地帯の街の家賃が安く、月に約5万〜6万円を貯蓄に回せます。

最低賃金ベースの収入から貯蓄を増やしたいなら、周南・宇部の工場の夜勤・交替勤務手当を狙うのが効果的です。時給から月収・年収への換算は時給計算のページで計算できます。

最低賃金を下回る賃金は違法——確認方法と相談窓口

山口県の最低賃金(時給1,043円)を下回る賃金は、合意があっても法律上無効です。最低賃金法は、最低賃金額未満の賃金を定める労働契約を無効としています。

まず「月給 ÷ 1ヶ月の所定労働時間」で時給を計算し、最低賃金を下回っていないか確認してみてください。少しでも下回っている場合は、最寄りの山口労働基準監督署または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)に相談しましょう。匿名での相談も可能で、相談内容が会社に知られることはありません。

※賃金の計算方法や最低賃金の対象となる賃金の範囲については、厚生労働省の公式サイトをご確認ください。

よくある質問

隣の広島県・福岡県と比べてどうですか?
広島県は1,085円、福岡県は1,057円で、山口県はそれぞれ42円・14円低い水準です。関門海峡を挟んで福岡・北九州との行き来が多く、通勤圏としても利用されています。
山口市と下関市で最低賃金は違いますか?
いいえ、山口県は県内全域で時給1,043円と同一です。山口市・下関市・宇部市などどこで働いても同じ金額が適用されます。
下関の水産加工の仕事は時給が高いですか?
ふぐの水産加工は季節によって1,050円前後で募集されます。冬場のふぐシーズンは繁忙期で、短期の求人も増えます。
最低賃金以下で働かされている場合の相談窓口は?
最寄りの山口労働基準監督署、または「労働条件相談ほっとライン」(0120-811-610)で相談できます。匿名でもOKで、会社に知られる心配はありません。