額面31万円の手取りはいくら?30代既婚者のリアル家計—配偶者控除と扶養の最適設計
家族手当込み31万円—基本給と手当の比率が手取りに与える影響
額面31万円の内訳は企業によって千差万別です。基本給25万円+家族手当2万円+住宅手当2万円+役職手当2万円といった構成の場合、残業代を除くと社会保険料の計算基礎となる標準報酬月額は基本給ベースの30万円等級で決定されます。一方、基本給30万円+手当1万円なら標準報酬月額は同じでも、賞与の計算基礎が変わります。
ここで盲点なのが、住宅手当や家族手当は会社の方針で支給されるものであり、法律上の義務ではありません。転職時に「額面31万円」と言われても、手当類が少なく基本給が低い会社は社会保険料が相対的に安くなる半面、賞与や退職金の算定基礎が下がるため生涯賃金では不利になる可能性があります。
| 項目 | 金額(月額) |
|---|---|
| 総支給額(額面) | 310,000円 |
| 健康保険料 | −15,438円 |
| 厚生年金保険料 | −28,365円 |
| 雇用保険料 | −1,860円 |
| 所得税(源泉徴収・扶養1人) | −6,700円 |
| 住民税 | −14,500円 |
| 手取り額 | 約243,137円 |
共働きか片働きか—夫婦の最適働き方を年収ベースで損益計算
夫が月収31万円(年収372万円)の場合、妻が働くかどうかで世帯手取りは劇的に変わります。妻がパートで年収100万円(扶養内)を稼ぐと世帯年収472万円、手取り約390万円。妻が正社員で年収300万円を稼ぐと世帯年収672万円、手取り約540万円です。
注意すべきは「社会保険の壁」より「保育料の壁」です。妻が年収130万円を超えて社会保険に加入すると、手取りは減るだけでなく、世帯年収が上がることで保育料が跳ね上がる自治体があります。横浜市の場合、世帯年収が約470万円から約530万円に上がると、保育料が月額30,000円から54,000円に倍増するケースもあります。
児童手当+扶養控除+配偶者控除—3つの控除を最大活用する申告術
年末調整で最も見落としが多いのが扶養控除等申告書の正確な記入です。16歳未満の子どもは扶養控除の対象外ですが、住民税の非課税限度額の計算には含まれます。また19〜22歳の大学生がいれば特定扶養親族として所得税63万円の控除が受けられ、月収31万円・税率10%なら年6.3万円の節税です。
配偶者特別控除も、年収150万円まで段階的に適用されることを知らないために申告を逃しているケースが散見されます。源泉徴収票の「控除対象配偶者の有無」欄が空欄のまま放置されている場合は、税務署で還付申告を行えば最大5年前まで遡って還付を受けられます。