額面75万円の手取りはいくら?社会保険料完全上限到達—年収900万の手取りが50万円台に留まる構造的理由

額面75万円の源泉徴収票を解剖—社会保険料88,975円でついに上限へ

月収75万円に到達すると、社会保険料の3大要素すべてが上限に達します。健康保険料25,000円(標準報酬月額50万円等級で上限)、厚生年金保険料59,475円(65万円等級で上限)、雇用保険料4,500円(賃金額の0.6%で上限制限なしだが、上限は年齢・勤続年数に関係なく比例)。社会保険料の合計は約88,975円と、これ以上増えない構造になります。

ここからは税金(所得税+住民税)だけが収入に比例して増え続けます。つまり「これ以上の昇給は、より高い割合で手取りに反映される」という逆説的な状況です。月収75万円から80万円への5万円の昇給では、社会保険料が増えないため約80%が手取りとして残ります。

額面75万円の手取り内訳(協会けんぽ・東京都・扶養0人)
項目金額(月額)
総支給額(額面)750,000円
健康保険料(上限)−25,000円
厚生年金保険料(上限)−59,475円
雇用保険料−4,500円
所得税(源泉徴収)−46,000円
住民税−49,000円
手取り額約566,025円

年収900万円・手取り約680万円—消費と投資の最適バランスを考える

手取り年収約680万円(ボーナス込)は月平均56.6万円。東京都心で家賃15万円・食費6万円・光熱費2万円・通信費1.5万円・交際費5万円・被服費3万円・子育て費用10万円(教育費+習い事+給食費)で合計42.5万円。月の自由裁量額は約14万円です。

この月14万円をどう使うかが、将来の資産格差を決定します。全額を消費に回せば10年後も資産ゼロ。しかし月7万円を投資(新NISAつみたて投資枠+成長投資枠)に回せば、年利5%で10年後には約1,080万円に成長します。高所得層ほど「収入の何%を投資に回すか」が問われます。

給与所得控除の壁—年収850万円で控除額が195万円で固定される意味

年収850万円を超えると給与所得控除は195万円で頭打ちになります。年収900万円なら控除後所得は705万円、年収1,200万円なら1,005万円です。この控除の頭打ちが、高所得者の実効税率を押し上げる主要因です。給与所得控除がサラリーマンの「必要経費」代わりである以上、頭打ちは不合理と感じる人も多いですが、これが現在の税制です。

この壁を突破する合法的な方法は、給与所得以外の所得区分を活用することです。例えば不動産所得があれば減価償却費や修繕費で課税所得を圧縮できますし、事業所得として副業を立ち上げれば青色申告特別控除65万円を活用できます。ただしこれらの手法には本業の就業規則で副業が禁止されていないかの確認が必須です。