額面90万円の手取りはいくら?所得税率33%突入圏—役員報酬・高額納税者の税負担リアル

月収90万円の源泉徴収票—23%税率の実感と33%への近さ

給与明細を開くと、所得税の控除額が65,000円に達しています。年収1,080万円(月90万円×12)の源泉徴収票では、支払金額1,080万円、給与所得控除後885万円、所得控除の合計約158万円(社会保険料+基礎控除)、課税所得約727万円。ここに所得税率23%(控除額636,000円)が適用され、年所得税額約1,035,500円です。

月額に換算すると約86,300円の所得税を払っている計算です。源泉徴収で毎月65,000円を前払いし、年末調整で残りを精算するイメージです。さらに住民税を加えると、月収90万円の人は年間約180万円を税として納めています。これは月収30万円の人の年収に匹敵する金額です。

額面90万円の手取り内訳(協会けんぽ・東京都・扶養0人)
項目金額(月額)
総支給額(額面)900,000円
健康保険料(上限)−25,000円
厚生年金保険料(上限)−59,475円
雇用保険料−5,400円
所得税(源泉徴収)−65,000円
住民税−63,000円
手取り額約682,125円

法人成りの損益分岐点—月収90万円で会社を作るべきか

フリーランスや個人事業主で月収90万円(年収1,080万円)に達した時、法人成りを検討する人が増えます。法人化のメリットは、①役員報酬を経費化できる、②消費税免税事業者になれる可能性がある(設立2期目まで)、③退職金を経費計上できる、④社会保険料が会社負担になる(本人負担は軽減)などです。

一方デメリットは、①法人設立費用20〜30万円+維持費、②税理士報酬(月3〜5万円が相場)、③社会保険の強制加入(国民健康保険より保険料が高くなる場合あり)、④決算・法人税申告の手間です。年収1,080万円では、税理士報酬を差し引いた純粋な節税メリットは年間30〜50万円程度が目安です。

高額所得者のふるさと納税—上限額が跳ね上がる税率23%ゾーン

年収1,080万円(税率23%)でのふるさと納税上限額は、住民税所得割約72.7万円をもとに計算します。上限額=72.7万円×20%÷(1−23%−2.1%)+2,000円=約195,000円。月収55万円帯の約9万円から倍以上に跳ね上がります。

19.5万円の寄附で実質負担2,000円。返礼品還元率30%で換算すると約58,500円相当の返礼品が無料で手に入る計算です。しかしここで冷静になりたいのが、19.5万円の寄附は「今はキャッシュが減る」という事実です。住民税の控除は翌年度に反映されるため、短期的なキャッシュフローは悪化します。年収に余裕があるからこそ、計画的な寄附が求められます。