月給15万円の手取りは約12.1万円|控除内訳と生活費のリアル

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月給15万円から天引きされるお金の正体

「額面15万円」と聞いても、実際に口座に振り込まれる金額はもっと少ない——そう感じたことはありませんか。雇用契約書に書かれた月給と、現実の手取りの差には、健康保険、厚生年金、雇用保険、所得税、住民税といった控除が存在します。15万円という金額は、新卒の初任給やパートタイムのフルタイム換算額に近く、手取りへの影響を正確に把握している人は意外と少ないのが実情です。

2026年度の社会保険料率をもとに計算すると、月給15万円の方の手取りは約12.1万円になります。控除額の合計は約2.9万円で、額面の約19.3%が天引きされている計算です。

月給15万円の手取り内訳
項目金額備考
額面月給150,000円総支給額
健康保険料−7,425円協会けんぽ 東京 40歳未満
厚生年金保険料−13,725円標準報酬月額15万円
雇用保険料−900円一般の事業 0.6%
所得税(源泉徴収)−2,540円扶養0人
住民税−5,200円2年目以降(東京都)
手取り約121,210円社会人2年目以降

なぜ手取り差額は約2.9万円も生まれるのか——社会保険の仕組みから読み解く

社会保険料は「標準報酬月額」という等級で決まります。月給15万円の場合、健康保険と厚生年金の標準報酬月額はどちらも15万円(15等級)です。この等級が、手取りを左右する最大の要素です。

健康保険料率は都道府県ごとに異なり、東京都の協会けんぽでは9.90%(2026年度)。労使折半なので本人負担は4.95%です。15万円×4.95%=7,425円。厚生年金は全国一律18.3%、本人負担は9.15%で13,725円。これだけで約2.1万円。残りは雇用保険900円、源泉所得税約2,540円、住民税約5,200円で合計約2.9万円の控除となります。

注目すべきは、社会人1年目は住民税がかからない点です。前年の所得が少ない場合、住民税は非課税か大幅に減額され、手取りが約5,000円多くなります。1年目と2年目で生活設計が変わる理由がここにあります。

住宅費と食費を差し引くと——リアルな家計シミュレーション

手取り約12.1万円で実際にどんな生活ができるのか、月々の支出を具体的に見てみましょう。

  • 家賃:45,000円(地方都市のワンルーム)
  • 食費:25,000円(自炊中心、外食月2回)
  • 光熱費:8,000円(電気・ガス・水道)
  • 通信費:3,000円(格安SIM)
  • 日用品・雑費:5,000円
  • 交際費:5,000円
  • その他:5,000円

合計約96,000円で、残りは約25,210円。月に2〜3万円を貯蓄に回せれば上出来です。ただし冠婚葬祭や家電の故障など突発的な出費があると、その月は赤字になることも。余裕を持った生活には副収入や実家暮らしが現実的な選択肢になります。

月給15万円からの節税テクニック——社会人2年目以降が勝負

手取りを実質的に増やす方法として、所得控除の活用があります。iDeCo(個人型確定拠出年金)に月1万円拠出すると、年間12万円が所得から控除され、所得税と住民税が軽減されます。ふるさと納税は実質2,000円の自己負担で返礼品がもらえる制度。月給15万円なら年間約1万円分のふるさと納税が可能です。

確定申告で医療費控除を受けるのも有効です。年間の医療費が10万円を超えた場合、超えた分が所得控除の対象に。歯列矯正やレーシックなど計画的な医療費も、年末にまとめて支払うことで控除枠を最大限活用できます。

よくある質問

月給15万円で厚生年金は将来いくらもらえますか?
厚生年金に40年間加入した場合、月給15万円ベースだと老齢厚生年金の受給額は年額約19.7万円の上乗せとなります。国民年金(基礎年金)と合わせて考える必要があります。
社会人1年目の手取りはいくらになりますか?
住民税がかからないため、手取りは約12.6万円です。2年目から住民税が加わるため、生活費の計画は2年目を見据えて立てることをおすすめします。
月給15万円の場合、残業代がつくと手取りはどう変わりますか?
残業代が月2万円ついた場合、額面17万円に対して手取りは約13.6万円。残業代の増加分の約80%が手取りに反映されます。