月収36万円の手取り——共働き子育て世帯が知っておくべきマネープラン
月収36万円は子育て世帯の主たる生計者像にぴったり重なる収入帯です。この金額になると、配偶者の働き方(扶養内パートか正社員か)で世帯収入が大きく変わり、それによって教育費・住宅費・老後資金の設計もまったく異なってきます。家計の「3本柱」を同時に考えるための実践的なガイドです。
月収36万円の控除実額——扶養家族の有無で変わる税負担
独身・40歳未満・東京都で約282,000円。配偶者控除ありなら約29万円、さらに子の扶養控除が加われば約29.5万円まで手取りが増えます。
| 扶養条件 | 社会保険料 | 所得税+住民税 | 手取り |
|---|---|---|---|
| 独身 | 55,059円 | 25,300円 | 約279,641円 |
| 配偶者扶養あり | 55,059円 | 18,000円 | 約286,941円 |
| 配偶者+子2人 | 55,059円 | 13,000円 | 約291,941円 |
配偶者の働き方×世帯収入——4パターン完全比較
| 配偶者の働き方 | 世帯手取り | 保育料(子2人) | 実質可処分所得 |
|---|---|---|---|
| 専業主婦・主夫 | 約29万円 | 0円 | 約29万円 |
| 扶養内パート(年収103万) | 約37.5万円 | 0円 | 約37.5万円 |
| 扶養外パート(年収150万) | 約39万円 | 約5万円(2人目半額) | 約34万円 |
| 正社員(月収25万) | 約48万円 | 約7万円 | 約41万円 |
扶養内パートが最もコスパが良いという結果に。ただしキャリアの連続性と将来の年金を考慮すると、正社員継続も長期的には有利です。
教育費積立——児童手当+学資保険+つみたてNISAの3層戦略
子ども1人あたり大学進学までに約1,000万円(すべて私立の場合は約2,200万円)の教育費が必要です。月収36万円世帯の現実的な積立プランとして、児童手当(月2万円/2人分=15年間で360万円)を全額つみたてNISAへ、学資保険で返戻率110%以上を確保しつつ月1万円、さらに任意で月2万円の積立——この3層構造で教育費の大半をカバーできます。
保険の見直し——子育て世帯が本当に必要な保障とは
- 生命保険——住宅ローンがあれば団信でカバーされるため、追加は不要または収入保障保険(月3,000円程度)で最低限に。
- 医療保険——高額療養費制度があるため、入院日額5,000円のシンプルな掛け捨て型で十分。先進医療特約は必ず付ける。
- 就業不能保険——長期療養による収入減が家計の最大リスク。月収36万円なら月額15〜20万円の給付で設計。月保険料4,000〜6,000円。
- 学資保険——返戻率110%以上の商品を選ぶ。満期前に解約すると元本割れするため、保険料は無理のない範囲(月1〜1.5万円)に設定。
老後資金と教育費の「ダブル積立」はいつから始めるべきか
子育て世帯が直面する最大の課題は、教育費のピーク(大学在学中=50代前半)と老後資金の積立期間が重なること。月収36万円層が取るべき戦略は、30代のうちにiDeCoを開始し(月23,000円、税制優遇あり)、教育費積立と老後資金を分離して同時進行させること。40代以降は教育費負担が増えるため、老後資金への拠出を増やす余裕は限られます。早ければ早いほど複利の恩恵は大きいことを忘れずに。
よくある質問
- 月収36万円の手取りはいくらですか?
- 独身・40歳未満で約28.2万円です。配偶者扶養ありで約28.7万円、子の扶養控除が加われば約29.2万円まで増えます。
- 月収36万円+配偶者パートで世帯収入はいくらになりますか?
- 配偶者が扶養内パートの場合、世帯手取り合計約37.5万円/月。扶養外パートで約39万円/月(保育料考慮後約34万円)です。
- 月収36万円で子ども2人の教育費は無理なく貯められますか?
- 児童手当+つみたてNISA+学資保険の3層戦略で無理なく積立可能。当面の保育料や習い事費用も含めて月3〜5万円の教育費予算を確保しましょう。
- 月収36万円層の最適な保険設計は?
- 死亡保障は団信で最小限に。医療保険は掛け捨て型+先進医療特約、就業不能保険で収入減リスクに対応するのが合理的です。