年収480万円の手取りは374万円——ITエンジニアが「基本給+RSU」の本当の手取りを計算してみた

スタートアップからメガベンチャーに転職して3年。基本給480万円に加えて、年100万円相当のRSUが付与されている。でも、RSUってどう課税されるの?確定申告は?リアルな数字を公開します。

年収480万円の手取り(年間・基本給のみ)
約374万円
月額手取り:約31.2万円 / RSUを含めた実質総手取り:約440万円

「年収480万円」の給与明細、細かく見ていこう

30歳、都内のメガベンチャー系IT企業でバックエンドエンジニアをしています。基本給は月40万円、ボーナスは年2回で計2ヶ月分。額面年収は480万円です。でも実際に銀行口座に振り込まれる金額は、ずいぶん少なく感じます。

項目月額年額
基本給40万円480万円
健康保険料(組合健保)約2万円約24万円
厚生年金保険料約3.7万円約44.4万円
雇用保険料約2,400円約2.9万円
所得税約1.1万円約13.2万円
住民税約1.8万円約21.6万円
手取り約31.2万円約374万円

RSU(譲渡制限付株式ユニット)——一見「おまけ」に見えて、実は本命

私の会社では、年俸とは別にRSUが付与されます。初年度は50万円分、2年目からは100万円分。権利確定は毎年4月で、確定時の株価で給与所得として課税されます。つまりRSUの約30%は税金として持っていかれるという計算です。

100万円のRSUが権利確定すると、まず所得税の源泉徴収で約15万円が引かれ、残り85万円分の株式が証券口座に入ります。さらに翌年の住民税で約10万円がかかるため、実質的な手取りは約75万円。基本給の手取り374万円と合わせて、トータル約449万円が実質的な年間手取りです。

RSU権利確定時

時価で給与課税
源泉徴収約15%
残りは株式で受領

株式売却時

取得価格との差額に
譲渡所得税20.315%
確定申告で分離課税

住民税の追徴

翌年度の住民税が
約10万円アップ
事前の資金確保を

エンジニアのキャリアと手取り——「次の一手」をいつ打つか

同僚で年収600万円を超えている人は、総じて「転職」か「技術特化」かを選んでいます。私自身は、あと1年は今の会社で経験を積み、クラウドアーキテクト資格を取ってから転職市場に出るつもりです。

年収480万円の手取り374万円。これがITエンジニアとしての「通過点」であることは間違いありません。ただ、RSUやSO(ストックオプション)を含めた総報酬設計を理解しているかどうかで、同じ基本給でも実質年収に100万円以上の差がつく世界でもあります。

エンジニアの税金豆知識:副業でアプリ開発や技術記事執筆をしている場合、収入が年20万円を超えると確定申告が必要です。ただし、開業届を出して青色申告にすれば、最大65万円の特別控除が使え、節税効果が大きくなります。

ITエンジニアの年収・手取りに関するQ&A

Q. 年収480万円の手取りはいくらですか?
基本給ベースでは年間約374万円、月額約31.2万円です。RSUやストックオプションがある場合は総報酬ベースでの計算が必要です。
Q. RSUとストックオプション、税金面でどちらが有利ですか?
ストックオプション(税制適格)は権利行使時の課税がなく、売却時に譲渡所得税(20.315%)のみがかかるため、RSUより税制面で有利です。ただし株価下落リスクは自分持ちという点に注意が必要です。
Q. エンジニアの副業収入、確定申告はどこから必要?
副業の所得(収入−経費)が年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。20万円以下なら住民税の申告のみでOKですが、忘れずに市区町村に届け出ましょう。
Q. 年収480万円でiDeCoと企業型DC、どちらがいい?
会社に企業型DCがある場合は、マッチング拠出(自分で上乗せ)を先に検討しましょう。iDeCoは企業型DCの掛金が月1.2万円未満の場合に併用可能です。掛金は全額所得控除なので、課税所得を減らす効果があります。
Q. 技術書やカンファレンス参加費は経費になりますか?
給与所得者の場合、特定支出控除(年65万円上限)の対象になる可能性があります。ただし「職務に直接必要」と認められる必要があり、ハードルは高めです。副業収入があるなら、そちらの経費にするほうが現実的です。
Q. 年収480万円でふるさと納税の上限はいくらですか?
独身・賃貸の場合、ふるさと納税の控除上限は約3.5万円(実質自己負担2,000円)です。RSUの権利確定がある年は、合計所得が増えるため上限額も上がります。