年収600万円の手取りはいくら?社会保険と税金の内訳を解説

年収600万円は、30代後半から40代の平均的な年収であり、管理職への昇進やキャリアの節目として意識される金額です。ここから所得税率が10%台に入り、控除負担の実感が強くなります。令和7年度(2025年)税制で手取りを正確に試算します。

年収600万円の手取り額(年間)
約462万円
月額換算:約38.5万円 | 控除合計:約138万円(23.0%)

税金の計算ステップ——所得税率が10%に突入する

年収600万円の最大の特徴は、課税所得が195万円を超え、所得税率10%区分に本格的に入ることです。5%と10%の二段階税率が適用されます。

所得税の計算プロセス(令和7年度)

  1. 給与所得控除:600万円 × 20% + 44万円 = 164万円
  2. 給与所得:600万円 − 164万円 = 436万円
  3. 社会保険料控除:約87.6万円(健康保険約30万円+厚生年金約54.9万円+雇用保険約3.6万円)
  4. 基礎控除:48万円
  5. 課税所得:436万円 − 87.6万円 − 48万円 = 300.4万円
  6. 所得税:195万円×5% +(300.4万円−195万円)×10% = 202,900円

課税所得300.4万円のうち、195万円までが5%(=97,500円)、残り105.4万円に10%(=105,400円)で所得税は合計202,900円。住民税約300,400円と合わせて、税金負担は年間約50万円に達します。「手取りが思ったより少ない」と感じ始める分岐点です。

社会保険料の負担額——年間87万円超が天引き

社会保険料 年額内訳(年収600万円)
保険の種類年間負担額月額事業主負担分
健康保険+介護保険(40歳未満)約300,000円約25,000円同額
厚生年金保険約549,000円約45,750円同額
雇用保険約36,000円約3,000円2倍(会社0.95%+本人0.6%)
合計約885,000円約73,750円
40歳からの注意点:40歳に達すると介護保険料(約1.6%)が健康保険に上乗せされ、月額約8,000円の負担増となります。年収600万円では年間約96,000円の追加負担です。

ふるさと納税で税負担を軽減——限度額は約6.5万円

年収600万円・独身の場合、ふるさと納税の自己負担2,000円で寄附できる限度額は約6.5万円です。年収500万円の約2倍に拡大し、節税の実感が強くなります。

たとえば年6.5万円を寄附した場合:

限度額も返礼品の選択肢も広がるため、ふるさと納税のメリットを最大限に感じられる年収帯です。

年収600万円の生活費目安——手取り38万円の家計

手取り月額38.5万円。東京都在住・単身世帯をモデルに試算します。

月間収支シミュレーション(単身・東京)
項目金額手取り比
家賃110,000円28.6%
食費50,000円13.0%
光熱費14,000円3.6%
通信費10,000円2.6%
交通費(私的利用分)8,000円2.1%
交際費・趣味50,000円13.0%
被服・美容18,000円4.7%
雑費・日用品15,000円3.9%
支出計275,000円71.4%
貯蓄可能額110,000円28.6%

手取りの約29%を貯蓄に回せれば年間132万円。15年で約2,000万円となり、住宅ローンの頭金や老後資金のベースとして十分な水準です。都内でも余裕のある生活が送れる年収帯といえます。

年収600万円の手取り月収は?
月額約38.5万円、年間手取り約462万円です。年収の約23.0%にあたる約138万円が税金と社会保険料で控除されます。
年収600万円のふるさと納税限度額は?
独身・単身者の場合、年間約6.5万円が自己負担2,000円で寄附できる目安です。配偶者の有無や住宅ローン控除で変動します。
年収600万でiDeCoをすると節税効果は?
月額23,000円の掛金(年間276,000円)を拠出した場合、所得税率10%と住民税10%の計20%が軽減され、年間約5.5万円の節税になります。
年収600万で住宅ローン控除を受けるとどうなる?
借入額4,000万円(0.5%控除)の場合、年間約20万円の税額控除が受けられます。所得税から控除しきれない分は住民税からも控除(上限97,500円)されるため、実質的な手取り増となります。
昇給で年収600万円を超えた場合の注意点は?
所得税率が10%区分に入るため、昇給額に対する実質的な手取り増加率は低下します。また翌年の住民税が跳ね上がるため、昇給直後の手取り増を過信しないことが大切です。