手取り17万円の人のためのお金の教科書——年収・生活費・キャリア全部まとめ

手取り17万円。この数字を見て、あなたは多いと感じましたか、それとも少ないと感じましたか。実はこの金額、飲食店の店長候補や地方公務員の初任給、あるいは中小企業の一般職で3〜5年働いた人など、意外と多くの人が通る通過点なのです。

ここでは手取り17万円の内訳を紐解きながら、同じくらいの収入の人が実際どのように暮らしているのか、そしてどうすれば次のステップに進めるのかを、具体的な数字を交えてお話しします。

手取り17万円の一ヶ月の生活費を細かく見る

手取り17万円の年の年収は約270万円。月の額面(総支給額)は約23万円です。ここから健康保険、厚生年金、雇用保険、所得税、住民税が引かれて、手元に17万円前後が残ります。

手取り17万円の控除内訳(月額)
項目金額
額面(総支給額)230,000円
健康保険料約11,500円
厚生年金保険料約21,000円
雇用保険料約1,400円
所得税約4,500円
住民税約8,500円
差引支給額(手取り)約183,000円

では、実際の生活費はどうなるでしょうか。ここでは地方中核都市に住む20代後半の一人暮らしを想定します。

手取り17万円の月間支出シミュレーション
支出項目金額割合
家賃50,000円27%
食費33,000円18%
水道光熱費11,000円6%
通信費7,000円4%
娯楽・交際費20,000円11%
日用品4,000円2%
被服費6,000円3%
貯金20,000円11%
その他(医療・保険等)10,000円5%
合計161,000円87%

手取りが17万円の場合、生活費はおおよそ14〜16万円に収まります。残りの1〜3万円が「本当の自由に使えるお金」です。この余剰をどう活かすかで、1年後の貯蓄額はまったく変わってきます。コンビニのコーヒーをやめて水筒を持ち歩くだけでも、月2,000円、年間で24,000円の差がつくのはバカにならない話です。

同年代(20代後半〜30代前半)と比
べると?

手取り17万円、年収270万円という水準は、20代全体で見ると決して低すぎるわけではありません。国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によれば、20代後半(25〜29歳)の平均年収は約373万円、中央値はそれよりやや低く350万円前後です。

ただし、この平均値には大企業の総合職や専門職の高い給与も含まれているため、中小企業やサービス業で働く人の実感値としては、年収270万円は「まあ普通」と言えるゾーンです。

年代別・性別の平均年収(令和5年)
年代男性平均年収女性平均年収
20〜24歳約290万円約270万円
25〜29歳約410万円約350万円
30〜34歳約480万円約370万円
35〜39歳約540万円約390万円

都道府県別の平均を見ても、たとえば沖縄や青森、宮崎といった地域では20代の手取り17万円はごく一般的。逆に東京都では同じ年齢層でも手取り22〜24万円が平均的ですから、あなたの住んでいる場所によって「手取り17万円」の重みはかなり違います。

転職で手取り20万円を目指せる職種

「今より月3万円、手取りを増やしたい」——そう考えている人に向けて、具体的な職種とルートを紹介します。手取り17万円(額面23万円)から手取り20万円(額面27万円)へのジャンプアップは、実は業界を変えるだけで十分に達成可能な範囲です。

以下の職種は未経験歓迎の求人が多く、研修制度も整っているため、業界未経験からのチャレンジがしやすい分野です。

  • ITヘルプデスク・カスタマーサクセス:月収25〜30万円。PCの基本操作ができればOK。研修で技術を学べる企業が増えています
  • 工場の製造オペレーター(夜勤あり):月収27〜32万円。夜勤手当が月5〜7万円上乗せされるのがポイント
  • 物流倉庫の管理スタッフ:月収25〜30万円。EC需要の拡大で求人が増加中。フォークリフト免許があれば月収+2万円
  • 介護スタッフ(夜勤あり・資格取得後):月収26〜31万円。初任者研修を取得すれば時給が跳ね上がります
  • 法人営業(ルートセールス):月収25〜35万円。既存顧客へのルート営業なら飛び込みなし。インセンティブ次第でさらに上積み可

転職のタイミングは「勤続1年以上経過後」がベスト。1年未満だと採用担当者に「すぐ辞めるのでは」という懸念を与えかねません。また、転職エージェントを使うと非公開求人にアクセスでき、年収交渉も代行してくれるので、初めての転職なら迷わず活用しましょう。

よくある質問

手取り17万円だと年収はいくらですか?
年収は約270万円です。内訳は月の額面約23万円×12ヶ月=276万円に、残業代や寸志などを含めたイメージです。ボーナスが年2回・計2ヶ月分出る場合は年収約320万円になります。
ボーナスありなしで生活は変わりますか?
まったく違います。賞与が年2回・合計2ヶ月分出れば、可処分所得が年45万円ほど増え、月の手取り換算で約20万円相当になります。賞与の有無を転職時に確認しないと、年収ベースではアップしても月々の生活が苦しいままという事態になりかねません。
手取り17万円で一人暮らしを始める際の初期費用は?
ざっくり30〜40万円は見ておいてください。家賃5万円の物件なら敷金・礼金・仲介手数料で約20万円、引越し代3〜5万円、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・カーテン・照明などで最低10万円。家具家電はリサイクルショップで揃えれば半額以下に抑えられます。
手取り17万円でもクレジットカードは作れますか?
年収270万円、正社員で勤続1年以上なら、年会費無料の一般カードはほぼ問題なく審査に通ります。ゴールドカードは年収条件が500万円以上のものが多いため、この収入帯ではおすすめしません。

他の手取り額もチェック