時給1500円の月収はいくら?——手取り計算シミュレーション

2026年、首都圏の最低賃金は1,150円を超えました。その中で時給1,500円の求人は「ちょっといいバイト」の基準になりつつあります。ただ「時給1,500円」と聞いてイメージする月収と、実際に銀行口座に振り込まれる金額には意外と差があります。

勤務パターン別・時給1500円の月収と手取り

以下は1日の労働時間を7時間と仮定した場合の試算です。実際の手取りは社会保険の加入有無で変わります。

勤務日数別の月収目安(1日7時間勤務)
勤務パターン月間労働時間支給額手取り(社保なし)手取り(社保あり)
週3日(月12日)84h126,000円120,960円107,100円
週4日(月16日)112h168,000円159,040円142,800円
週5日(月20日)140h210,000円195,500円178,500円
週5日+残業月10h150h228,750円213,300円194,438円
週6日(月24日)168h252,000円234,400円214,200円

※社保ありの手取りは厚生年金・健康保険・雇用保険・所得税を概算で控除。残業10h分は割増率25%で計算。月収88,000円未満は所得税非課税。

扶養の壁と時給1500円——103万円と130万円のライン

時給1,500円のバイトで最も気をつけるべきなのが「扶養の壁」です。週4日・1日7時間のペースで働くと月収168,000円、年収201万円となり、103万円(所得税の扶養控除)も130万円(健康保険の扶養)も大きく超えます。

103万円の壁を超えないライン

年収103万円に抑えるには、月収85,833円以下にしなければなりません。時給1,500円の場合、月57.2時間以内の労働が目安。これは週に約13時間、週3日なら1日4.3時間です。

130万円の壁を考慮する場合

健康保険の扶養を維持するには年収130万円未満(月収108,333円以下)。時給1,500円なら月72.2時間以内。週3日・1日6時間程度ならぎりぎり収まります。ただし「130万円の壁」は月収108,333円を一度でも超えると扶養から外れると解釈する保険者もあるため、勤務先の担当者に事前確認することをおすすめします。

壁を超えた場合の損得分岐点

扶養から外れて社会保険料を自分で払うと、手取りが減ったように感じます。しかし将来の年金受給額が増えるため、単純な損得では語れません。時給1,500円なら週4日以上入って月17万円以上を稼ぐほうが、週3日で壁の内側にいるより手取り総額は上回ります。

年収換算と正社員との比較

時給1,500円で週5日・1日8時間(月160時間)働いた場合、単純計算で年収288万円。新卒の初任給が月22~23万円(年収330~350万円、ボーナス込み)の時代、同水準に近い数字です。ただし有給休暇や退職金、昇給制度がない分、長期的な生涯賃金では正社員に大きく差をつけられます。アルバイトのまま時給1,500円で年数を重ねるより、この時給帯を足がかりに正社員登用制度のある職場を選ぶほうが、10年後の収入は確実に高くなります。

よくある質問

時給1500円のバイトで手取り20万円は可能ですか?
可能です。時給1,500円で手取り20万円を達成するには、月間約157時間の労働が必要です(社保ありの場合、支給額ベースで約235,500円)。週5日・1日8時間勤務(月160時間)でぎりぎり届く水準なので、残業を月10時間程度上乗せすれば確実に超えられます。
時給1500円と時給1200円では月収にどれくらい差が出ますか?
週5日・1日7時間勤務(月140時間)で比較すると、時給1,500円は月収210,000円、時給1,200円は月収168,000円。差額は月42,000円、年間で504,000円になります。300円の差は小さいようで、1年働くと約50万円の違いになるため、似た仕事内容なら迷わず高時給の求人を選ぶべきです。
時給1500円で103万円以内に抑えるには週何日働けばいいですか?
103万円 ÷ 1,500円 ≒ 687時間が年間の上限です。月に換算すると約57時間。週13時間程度なので、週3日なら1日4.3時間、週2日なら1日6.5時間が目安です。年末に駆け込みでシフトを減らすより、毎月均等に働くほうが収入も安定します。
派遣とアルバイト、どちらが時給1500円を狙いやすいですか?
時給1,500円の案件数だけなら派遣のほうが豊富です。特にコールセンターやデータ入力、軽作業系の派遣は時給1,500~1,700円が標準的。ただし派遣は交通費が出ない代わりに時給が高く設定されているケースが多いため、通勤距離が長いと実質的な手取りはアルバイトと変わらないこともあります。時給だけでなく交通費支給の有無を必ず確認しましょう。