警察学校の手取り——入校中の給与・手当・寮生活と卒業後の収入
警察官採用試験に合格すると、まずは各都道府県の警察学校に入校し、約6〜10ヶ月(大卒者)または約10ヶ月(高卒者)の研修を受けます。この間、警察官としての身分が与えられ、給与が支給されます。警察学校在学中の手取りはいくらなのか、寮生活での実質的な可処分所得はどうなのか、令和7年(2025年)の最新情報に基づいて詳しく解説します。
警察学校在学中の給与——学歴別・月収と手取り
警察学校生は「巡査」として採用され、初任給が支給されます。学歴によって初任給が異なります。
| 学歴 | 月収(額面) | 社会保険料 | 所得税+住民税 | 手取り月額 |
|---|---|---|---|---|
| 高卒 | 約21万円 | 約31,000円 | 約6,000円 | 約17.3万円 |
| 大卒 | 約23万円 | 約34,000円 | 約7,500円 | 約18.9万円 |
| 大卒(東京) | 約25万円 | 約37,000円 | 約9,000円 | 約20.4万円 |
警察学校在学中の手取りの最大の特徴は「生活費がほとんどかからない」こと
- 寮費:無料(または月数千円程度)
- 食費:無料(学校の食堂で1日3食提供)
- 光熱費:寮費に含まれるため実質無料
- 制服・備品:貸与のため個人購入不要
- 実質的な生活費:通信費・交際費・日用品のみで月3〜5万円程度
このため、手取り18万円の警察学校生の実質的な貯蓄可能額は月13〜15万円にも達します。民間企業の新入社員が手取り18万円から家賃6万円、食費3.5万円、光熱費1万円を支払って貯蓄が月5万円程度であることを考えると、警察学校生の実質的な経済的余裕は非常に大きいと言えます。
警察学校の諸手当——地域によって手取りが変わる
警察官の給与には地域手当が加算されます。東京都の警察官(警視庁)は地域手当が給与の20%加算されるため、地方の警察より手取りが月3〜4万円高くなります。
| 都道府県 | 地域手当 | 月収(額面) | 手取り月額 |
|---|---|---|---|
| 東京都(警視庁) | 20% | 約25万円 | 約20.4万円 |
| 大阪府 | 16% | 約24万円 | 約19.5万円 |
| 愛知県 | 10% | 約23万円 | 約18.8万円 |
| 地方県(標準) | 3〜6% | 約22万円 | 約18.0万円 |
警察学校卒業後の収入——交番勤務からスタート
警察学校を卒業すると、各交番や警察署に配属され、実務研修(約3〜4ヶ月)に入ります。卒業後の月収は在学中と大きく変わりませんが、時間外勤務手当(残業代)や深夜勤務手当が加算されるため、手取りは月3〜5万円増加します。
交番勤務の巡査(大卒・2年目)の月収例:基本給約23万円+地域手当+時間外手当(月30時間想定で約5万円)+深夜勤務手当(月5回想定で約1.5万円)=額面約29.5万円、手取り約23.5万円。
30代で巡査部長に昇任すると、月収は35〜40万円(手取り28〜32万円)、40代で警部補になると月収45〜55万円(手取り35〜42万円)と、安定した昇給カーブを描きます。年収では約550〜700万円(手取り約430〜540万円)が警察官の生涯平均的な水準です。