警察官の給与と手取り——階級別・年齢別の年収とリアルな月収

警察官の給与は都道府県ごとの「公安職給料表」に基づき、階級と勤続年数で決まります。一般行政職より1割程度高い給与水準が設定されており、さらに時間外勤務手当や深夜勤務手当など各種手当が加算されるため、額面と手取りの両面で恵まれている公務員職種のひとつです。令和7年(2025年)の最新情報に基づき、警察官の手取りを徹底解説します。

警察官の平均手取り額(月額)
約25〜42万円
年収550〜700万円 | 諸手当込みで額面の約78%が手取り

警察官の階級別・年収と手取り早見表

警察官の階級別・月収と手取り(東京都・地域手当20%込み)
階級年齢目安月収(額面)手取り月額年収目安
巡査(初任給)22歳約25万円約20万円約400万円
巡査(5年目)27歳約32万円約25万円約480万円
巡査部長32〜38歳約38万円約30万円約550万円
警部補38〜48歳約48万円約37万円約650万円
警部45〜55歳約55万円約42万円約750万円

警察官の主な手当(令和7年)

  1. 地域手当:東京都20%、大阪府16%、愛知県10%など。地方は3〜6%
  2. 時間外勤務手当:月平均30〜50時間。時給換算で約2,200〜2,800円(割増込み)
  3. 深夜勤務手当:22時〜5時の勤務に25%割増。月5〜10回で1.5〜3万円
  4. 年末年始手当:年末年始の特別警戒勤務に対し、割増賃金が支給される
  5. 期末・勤勉手当(賞与):年間約4.5ヶ月分支給

警察官の手取りシミュレーション——30歳・巡査部長の場合

30歳・巡査部長(東京都在勤、月収38万円)をモデルに手取りを試算します。

巡査部長(月収38万円)の控除内訳
項目月額
基本給+地域手当約30万円
時間外手当(40時間)約8万円
額面月収約38万円
健康保険料約18,000円
厚生年金保険料約34,000円
雇用保険料約2,300円
所得税約14,000円
住民税約22,000円
控除合計約90,300円(23.8%)
手取り月額約289,700円

警察官の退職金と老後の手取り

警察官の退職手当は勤続35年で約2,200万円が目安です。定年は60歳(役職により段階的に65歳へ延長中)で、定年後は公務員共済年金を受給します。勤続35年の場合、年金月額は約17〜20万円(夫婦で約22〜25万円)です。退職金+年金+再就職収入(65歳まで)の3本柱で老後の手取りを形成します。

警察官の初任給の手取りはいくらですか?
大卒巡査で月収約23〜25万円、手取りは約19〜20万円です。警察学校在学中と同額ですが、配属後は時間外手当が加算されて手取りが増えます。
警察官の手取りは一般企業より高いですか?
30代の巡査部長クラスで手取り約30万円。これは同年代の平均手取り約28.5万円よりやや高い水準です。賞与4.5ヶ月分や福利厚生の充実度を考慮すると、生涯収入では一般企業の平均を上回ります。
警察官の残業代はきちんと支払われますか?
地方公務員法に基づき、時間外勤務手当は全額支給されます。ただし予算の制約から、月45時間を超える部分について「代休」での対応となるケースもあります。
警察官と消防士、手取りが多いのはどちらですか?
同じ公安職で給料表もほぼ同一のため、手取りに大きな差はありません。勤務体系や地域手当の差による月1〜2万円程度の違いがある程度です。