手取りとは?基本から解説
「額面25万円」と書かれた給与でも、実際に口座に入る金額は20万円前後。「手取り」とは、給与から税金や社会保険料を差し引いた後に実際に受け取れる金額のことです。給与明細の一番下にある「差引支給額」がその月の手取りです。このページでは、手取りの意味と計算方法、年収別の手取りの目安までを基礎から解説します。
手取りとは?額面給与との違い
手取り(手取収入)は、額面給与(総支給額)から以下のような項目が差し引かれた後の金額です。額面は「会社が支払う給与の総額」であり、手取りは「あなたが実際に使えるお金」です。この2つを混同すると、家計の見通しが大きくずれてしまいます。
- 健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料(社会保険料)
- 所得税(源泉徴収。年末調整で精算)
- 住民税(前年の所得に基づき、6月〜翌年5月の12回に分けて天引き)
40歳以上の方はさらに介護保険料が加わります。会社によっては財形貯蓄や寮費などが控除されることもあります。
手取りの計算方法(控除の内訳)
月給の手取りは、おおむね次のような流れで計算できます。
目安として、社会保険料の合計(会社と折半後の本人負担分)は額面の約14〜15%、所得税は課税対象額に応じて変動、住民税は前年所得の約10%程度(所得割+均等割)です。そのため、一般的な給与所得者の手取り率は額面の約75〜80%になります。
| 項目 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 額面給与 | 300,000円 | 総支給額 |
| 健康保険料(本人負担) | 約15,000円 | 協会けんぽ・支部により異なる |
| 厚生年金保険料(本人負担) | 約27,450円 | 18.3%の折半分(目安) |
| 雇用保険料 | 約1,800円 | 料率は年度により変動 |
| 所得税(概算) | 約8,000円 | 扶養家族の有無で変動 |
| 住民税 | 約20,000円 | 前年所得により変動 |
| 手取り(差引支給額) | 約227,000円 | 目安のため実際とは異なる |
※料率や控除額は加入する健康保険、年齢、扶養家族の状況、住んでいる地域などで異なります。上記は一般的な目安です。
年収別の手取りの目安
年収(額面)に対する手取り年収の目安は以下のとおりです。年収が上がるほど所得税率や住民税が増えるため、手取り率は徐々に下がる傾向があります。
| 年収(額面) | 手取り年収の目安 | 手取り率 |
|---|---|---|
| 300万円 | 約240万円 | 約80% |
| 400万円 | 約310万円 | 約78% |
| 500万円 | 約385万円 | 約77% |
| 700万円 | 約520万円 | 約74% |
| 1,000万円 | 約720万円 | 約72% |
詳しい金額を知りたい方は、手取り早見表や年収別の解説ページ(年収300万円・年収500万円・年収1,000万円)をあわせてご覧ください。
手取りを増やすには
手取りを増やす方法は「額面を上げる」ことばかりではありません。控除を上手に使うことで手取りを増やせる場合があります。
- 社会保険料控除:iDeCo(個人型確定拠出年金)への掛金は全額控除対象となり、所得税・住民税を抑えられる。
- 扶養控除・配偶者控除:扶養家族がいる場合は所得控除を受けられ、手取りが増える。
- 年末調整・確定申告:生命保険料控除や住宅ローン控除を申告し忘れていないか確認する。
控除の仕組みを詳しく知りたい方は手取りと税金控除の仕組みをご覧ください。