手取りとは?基本から解説

「額面25万円」と書かれた給与でも、実際に口座に入る金額は20万円前後。「手取り」とは、給与から税金や社会保険料を差し引いた後に実際に受け取れる金額のことです。給与明細の一番下にある「差引支給額」がその月の手取りです。このページでは、手取りの意味と計算方法、年収別の手取りの目安までを基礎から解説します。

手取りとは?額面給与との違い

手取り(手取収入)は、額面給与(総支給額)から以下のような項目が差し引かれた後の金額です。額面は「会社が支払う給与の総額」であり、手取りは「あなたが実際に使えるお金」です。この2つを混同すると、家計の見通しが大きくずれてしまいます。

40歳以上の方はさらに介護保険料が加わります。会社によっては財形貯蓄や寮費などが控除されることもあります。

手取りの計算方法(控除の内訳)

月給の手取りは、おおむね次のような流れで計算できます。

手取り = 額面給与 − 社会保険料(健康保険+厚生年金+雇用保険+介護保険) − 所得税 − 住民税

目安として、社会保険料の合計(会社と折半後の本人負担分)は額面の約14〜15%、所得税は課税対象額に応じて変動、住民税は前年所得の約10%程度(所得割+均等割)です。そのため、一般的な給与所得者の手取り率は額面の約75〜80%になります。

月給30万円(目安)の控除例
項目金額の目安備考
額面給与300,000円総支給額
健康保険料(本人負担)約15,000円協会けんぽ・支部により異なる
厚生年金保険料(本人負担)約27,450円18.3%の折半分(目安)
雇用保険料約1,800円料率は年度により変動
所得税(概算)約8,000円扶養家族の有無で変動
住民税約20,000円前年所得により変動
手取り(差引支給額)約227,000円目安のため実際とは異なる

※料率や控除額は加入する健康保険、年齢、扶養家族の状況、住んでいる地域などで異なります。上記は一般的な目安です。

年収別の手取りの目安

年収(額面)に対する手取り年収の目安は以下のとおりです。年収が上がるほど所得税率や住民税が増えるため、手取り率は徐々に下がる傾向があります。

年収別・手取りの目安(会社員・独身・社会保険加入の前提)
年収(額面)手取り年収の目安手取り率
300万円約240万円約80%
400万円約310万円約78%
500万円約385万円約77%
700万円約520万円約74%
1,000万円約720万円約72%

詳しい金額を知りたい方は、手取り早見表や年収別の解説ページ(年収300万円年収500万円年収1,000万円)をあわせてご覧ください。

手取りを増やすには

手取りを増やす方法は「額面を上げる」ことばかりではありません。控除を上手に使うことで手取りを増やせる場合があります。

控除の仕組みを詳しく知りたい方は手取りと税金控除の仕組みをご覧ください。

よくある質問

手取りは額面の何割くらいですか?
一般的な会社員の場合、手取りは額面の約75〜80%が目安です。社会保険料(約14〜15%)と所得税・住民税(約10%前後)が差し引かれるためです。年収が高いほど所得税率が上がるので、手取り率はやや下がります。
月給25万円の手取りはいくらですか?
目安として約19〜20万円です。社会保険料として約3.5〜3.8万円、所得税と住民税を合わせて約1.5〜2万円程度が差し引かれます。扶養家族の人数や住んでいる地域、前年の所得によって変動します。
ボーナスも手取りは同じ計算ですか?
ボーナス(賞与)からは健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料と所得税が引かれますが、住民税は引かれません。住民税は前年の所得に基づき毎月の給与から天引きされるため、ボーナスの手取り率は月給よりやや高くなる傾向があります。