手取りから引かれる税金の内訳
給与明細の「控除額」欄を初めて見たとき、「こんなに引かれるの?」と驚いた人は多いはず。手取りを決めるのは社会保険料だけではなく、所得税と住民税という税金も大きなウェイトを占めます。このページでは、手取りから引かれる税金の内訳を、所得税・住民税それぞれの仕組みと金額の目安を交えて解説します。
手取りから引かれる税金は2種類
会社員の給与から差し引かれる税金は、所得税と住民税の2種類です。それぞれ天引きの仕組みが異なります。
- 所得税:1年間の所得に応じて国に納める税金。給与からは毎月「源泉徴収」され、年末調整で最終的に精算される。
- 住民税:都道府県民税と市町村民税を合わせた地方税。前年の所得に基づき、6月から翌年5月まで毎月の給与から天引きされる。
ポイントは、所得税は「その年の収入」、住民税は「前年の収入」を基準に計算されることです。このため入社2年目からは住民税が加わり、手取りが目に見えて減ります。
所得税の内訳と金額の目安
所得税は「課税所得」に税率をかけて計算します。税率は課税所得に応じて5%〜45%の7段階です。給与所得者の場合、毎月の給与からは「源泉徴収税額表」に基づいて概算の所得税が引かれます。
| 課税所得 | 税率 | 控除額 |
|---|---|---|
| 195万円以下 | 5% | 0円 |
| 195万円超〜330万円 | 10% | 97,500円 |
| 330万円超〜695万円 | 20% | 427,500円 |
| 695万円超〜900万円 | 23% | 636,000円 |
| 900万円超〜1,800万円 | 33% | 1,536,000円 |
年収500万円(独身・扶養なし・目安)の場合、所得税は年間で約10万円前後。月給ではおよそ1〜1.5万円程度が源泉徴収され、年末調整で過不足が精算されます。
住民税の内訳と金額の目安
住民税は「所得割」と「均等割」の2つで構成されます。
所得割の税率は都道府県民税4%+市町村民税6%で、全国ほぼ一律10%。均等割は自治体により数千円の差があります。年収500万円・前年の課税所得が約200万円の人なら、住民税は年間約20万円前後(月約1.7万円)が目安です。
※住民税は前年所得で計算されるため、年収が大きく変わっても反映は翌年6月以降になります。退職・転職時は6月に一括納付になることもあるため注意が必要です。
税金と社会保険料の合計はいくらになるか
年収500万円の人を例に、手取りに与える控除の全体像をまとめます。
| 項目 | 年間の目安 | 割合 |
|---|---|---|
| 社会保険料(健康保険・厚生年金・雇用保険) | 約80万円 | 額面の約16% |
| 所得税 | 約10万円 | 額面の約2% |
| 住民税 | 約20万円 | 額面の約4% |
| 控除額合計 | 約110万円 | 額面の約22% |
| 手取り年収 | 約385〜390万円 | 約77〜78% |
社会保険料が最も大きく、税金は所得税+住民税で約6%程度というのが一般的なイメージです。ただし、年収が高くなるほど所得税の割合が増えていきます。